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Codabar・NW-7とは?概要・用途・メリットなどを解説

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Codabar(コーダバー)・NW-7は、バーコード規格の一つで、物流や医療分野などさまざまな業界で使用されています。 1972年にモナークマーキング社によって開発されたこの規格は、比較的初期に登場したバーコードであり、読み取り精度の高さやシンプルな構造が特徴です。 本記事では、Codabar・NW-7の概要や特徴、用途、構成、対応文字、作成方法など、基礎知識をわかりやすく解説します。 バーコードの選定や運用を検討している方にとって、ぜひ参考にしてください。

Codabar・NW-7とは?

概要

Codabar(コーダバー)・NW-7(エヌダブリュー)は、1972年にアメリカのモナークマーキング社によって開発されたバーコード規格です。

この規格は、物流や医療業界で広く使用されており、特にシリアル番号や在庫管理番号、図書館の蔵書番号などの短いデータのエンコードに適しています。

NW-7は、初期に開発されたバーコード規格であり、2of5コードに次ぐ歴史を持ちます。

そのため、比較的シンプルで扱いやすい構造が特徴です。

特徴(他の規格と比較した特徴)

Codabar・NW-7は、以下のような特徴を持っています:

  • 読み取り精度が高い:デザインが単純なため、スキャナーが誤りなく読み取りやすい。
  • 情報化密度が低い:同じ長さのバーコードに格納できるデータ量は、インターリーブド2of5やQRコードなどの規格に比べて少ない。双方向性:バーコードを上下逆さまにしても読み取ることが可能。

主な用途

Codabar・NW-7は、以下のような分野で使用されています:

  • 医療分野:血液バッグや薬剤の管理
  • 物流業界:出荷ラベルや在庫管理
  • 図書館:蔵書の管理番号

名前の由来

NW-7はNarrow(狭い)とWide(広い)の2種類の、4本のバーと3本のスペース(合計7本)で一つの文字を表わしているので、NW-7と呼ばれます。

米国では、CODABARと呼ばれます。

桁数

Codabar・NW-7は、0〜9の数字および特定の特殊記号(-、$、:、/、.、+)をサポートしており、可変長のデータを表現できます。

ただし、データの先頭と末尾には必ず特定の開始コードと終了コード(A/B/C/D)が必要です。

規格

日本では2000年にコーダバー(NW-7)という名称で規格化されています(JISX0506)。

Codabar・NW-7の構成

Codabar・NW-7は、以下の要素で構成されています:

  1. 開始コード:A、B、C、Dのいずれかの文字を使用します。
  2. データ文字:数字(0〜9)および一部の特殊記号(-、$、:、/、.、+)。
  3. 終了コード:開始コードと同様に、A、B、C、Dのいずれかを使用します。

開始コードと終了コードによってデータの範囲が明確に指定され、データの正確性が保たれます。

Codabar・NW-7の対応している文字

Codabar・NW-7で使用可能な文字は以下の通りです:

  • 数字:0〜9
  • 特殊記号:-、$、:、/、.、+
  • 制御コード:A、B、C、D(開始および終了コード専用)

このように、Codabar・NW-7はシンプルな文字セットを持ちながら、短いデータを効率的にエンコードすることができます。

Codabar・NW-7を作成するには?

Codabar・NW-7のバーコードを簡単に作成するには、オンラインツールを活用するのがおすすめです。

たとえば、以下のツールを利用することで、手軽にバーコードを生成できます。

QR TOOLを使ってCodabar(NW-7)を作成

  1. 上記リンクにアクセスします。
  2. 必要なデータを入力し、Codabarを選択します。
  3. バーコードを生成してダウンロードするだけで完了です。

このツールを使用することで、特別なソフトウェアをインストールせずに複数のバーコードを一括で作成することができます。

まとめ

Codabar・NW-7は、シンプルで使いやすいバーコード規格として、多くの業界で活用されています。

その特徴や構成を理解することで、用途に応じた適切なバーコードの選定や運用が可能です。

また、無料のオンラインツールを活用すれば、手軽にバーコードを作成できます。

ぜひ、この基礎知識を活用して、効率的な業務運用を実現してください。

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。