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Code128は、さまざまな文字セットに対応した高密度のバーコード規格です。物流や製造業、医療業界などで広く使用されており、英数字、記号、さらには制御文字まで表現できる柔軟性が特徴です。そのため、限られたスペースに多くの情報を含める必要がある場面で特に重宝されています。
言い換えるとパソコンのキーボードから打てる文字(漢字、ひらがな、カタカナを除く)はバーコードで表現できるということです。
「Code128」の名称は、このバーコードがASCIIコード128種類に対応していることに由来しています。文字通り、128種類の文字を表現できる点が特徴です。
Code128は可変長であり、格納するデータの内容に応じて長さが変わります。ただし、情報量が増えるほどバーコードの長さも増加します。
Code128は国際規格ISO/IEC 15417として標準化されています。日本ではJISX0504として規格化されています。
Code128とCode39はどちらも広く使用されているバーコードですが、以下の点で異なります。
Code39ではアルファベットは大文字のみに対応しています。
例えば、品番でアルファベットの大文字と小文字を使い分けている場合は、Code39ではなく、Code128を選択することになります。
GS1-128(EAN128)は、Code128の拡張規格です。以下の点が異なります。
EAN128では、アプリケーション識別子(AI)を使用してデータの意味を規定します。これにより、特定の業界標準に適合したデータ管理が可能です。
EAN128は主に物流業界での標準化された情報管理に使用されます。例えば、荷物の内容、出荷日、ロット番号などを格納します。
基本的な構造はCode128と同じですが、EAN128にはAIを示す特殊なフォーマットが含まれます。
Code128は以下の要素で構成されています。
出典: CODE128 | バーコード講座 | キーエンス
またコードセットは途中で切り替えることもできます。最適なコードセットを選択肢することで情報密度を上げることができます。
出典: CODE128 | バーコード講座 | キーエンス
Code128はASCIIコード全128文字に対応しており、以下の内容を含められます。
次のセクションでCODE128-A、CODE128-B、CODE128-Cそれぞれで使える文字の一覧をご確認いただけます。
Code128は、用途に応じて3種類のセット(Code Set A、B、C)を使用します。
適切なセットを選ぶことで、効率的にバーコードを作成できます。
以下の表が使用できる文字の一覧です。
Code128のシンボルの作成・読み取りには、以下の無料のオンラインツールを利用するのがおすすめです。
以上の手順で簡単にCode128のシンボルを作成することができます。
以上の手順で簡単にCode128のシンボルを読み取ることができます。
筆者の身近なところでCode128が利用されている例を発見しました。
Amazonで注文した荷物の外装についている荷札にCode128のようなシンボルがあったのでQR TOOLのバーコード読み取り機能を利用して読み取ったところCode128で間違いありませんでした。
[実際に届いたAmazonの荷札]
ちなみに荷札にはCode128の他にQRコードとDataMatrixが印刷されています。
全て読み取ってみたところ、Code128とQRコードは同じ英数字でした。
DataMatrixを読み取ってみたところ別の英数字が格納されていました。
このようにCode128は身近に利用されていることがわかります。
Code128は、その柔軟性と高密度な情報格納能力から、幅広い分野で利用されています。
特に、スペースを効率的に使いたい場合や複雑なデータを扱いたい場合に最適なバーコード規格です。
本記事で紹介した情報を参考に、Code128を理解し、業務やプロジェクトに役立ててみてください。
QR WORLD(QRワールド) 編集部