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QRコードは、デジタル情報を簡単に伝える手段として広く使われています。
近年では、決済、名刺、チラシ、Webサイト、アプリ内など、多種多様な場面で見られるようになりました。
その際、QRコードを保存・配布するために選ばれる画像形式は、使用目的によって異なります。
このセクションでは、QRコードの保存に用いられる主な画像形式(SVG、PNG、JPEG、WEBP)について、それぞれの特徴を詳しく解説します。
SVG(Scalable Vector Graphics)は、ベクター画像形式で、無限に拡大縮小しても画質が劣化しない特性を持っています。テキストベースのXMLで構成されているため、非常に軽量で、カスタマイズが容易です。
PNG(Portable Network Graphics)は、一般的に使用される画像形式の一つで、背景透過や高画質な保存が可能です。印刷やデジタル配信のどちらにも対応できる汎用性の高さが魅力です。
JPEG(Joint Photographic Experts Group)は、写真や複雑なグラデーションが含まれる画像に最適な形式ですが、QRコード保存には特定のシチュエーションに限定される場合が多いです。
WebPは、Googleが開発した次世代画像形式で、高画質と軽量化を両立しています。特にWebでの利用において注目されています。
このように一般的に使用される形式だけでも多くの形式が存在します。
このままでは選択するのが大変なので用途別のおすすめを次のセクションで解説します。
QRコードを活用する場面によって、最適な拡張子は異なります。
以下では、具体的なシチュエーションごとにどの形式が適しているのかを解説します。
それぞれの用途に応じて正しい形式を選ぶことで、効率的で効果的な運用が可能になります。
背景透過が求められるシーンでは、SVGまたはPNGが最適です。
これらの形式は透過機能をサポートしており、QRコードを他のデザインと組み合わせやすい点が特徴です。
SVGは解像度に依存せず、拡大縮小しても画質が劣化しないため、デザインを多様にアレンジできます。
例えば、Webサイトやアプリ内でQRコードの背景を透明にし、ブランドカラーやロゴを組み合わせる用途に向いています。
PNGはWebや印刷物のデザインに幅広く使用されています。
特に透過した状態での高解像度保存が可能なため、ポスターやパンフレットのデザインでQRコードを目立たせたい場合に適しています。
印刷用のQRコードには、PNGまたはSVGが推奨されます。印刷物は高解像度が必要になるため、細部まで鮮明に表示できる形式が重要です。
SVGはベクターデータで構成されているため、大きなポスターやバナー印刷においても画像がぼやける心配がありません。
さらに、デザインツールで編集しやすい点も魅力です。
PNGはラスター画像形式ですが、高解像度で保存すればポスターやチラシなどの中型サイズの印刷物に十分対応可能です。
特にグラフィックソフトがSVGをサポートしていない場合には、PNGが代替手段として適しています。
JPEGはロッシー圧縮の影響で、印刷時に画質が劣化するため適していません。
WebにQRコードを掲載する場合、SVGやWebPが優れた選択肢です。
SVGは軽量で拡大縮小しても劣化がないため、レスポンシブデザインを採用しているWebサイトに最適です。
また、Web開発者がコード内で直接編集できる点も魅力です。
WEBPは、Webページの読み込み速度を最適化するために設計されています。ファイルサイズが小さいため、スマートフォンを含む多くのデバイスで素早く表示できます。
特に、画像圧縮率を重視する場合にはWebPが有効です。
PNGはファイルサイズが大きくなる傾向があるため、ページ表示速度に影響を及ぼす可能性があります。
一方で、JPEGは画質が劣化するため、QRコードの読み取りに影響を与えるリスクがあります。
SVG・PNG・JPEG・WEBPすべてに対応したQRコード作成サービスはQR TOOLです。
無料で利用できるので是非試してみてください。
[QRコード作成画面]
以上のように簡単にQRコードの拡張子を選択してダウンロードできます。
QRコードを保存する際に適した拡張子は、使用目的によって変わります。
それぞれの特徴をまとめると以下の通りです:
QRコードを活用する際には、シチュエーションごとに最適な形式を選びましょう。
例えば、デジタル用途であればSVGやWEBP、印刷ではSVGやPNGが主流です。
それぞれの特性を理解し、適切な形式を選ぶことで、QRコードの効果を最大限に引き出すことができます。
QR WORLD(QRワールド) 編集部