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問い合わせフォームより手軽?メール起動QRコードのメリット・デメリット

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Webサイトやチラシ、名刺などでお客様からの連絡を受け付ける「問い合わせ窓口」。その代表的な方法として「問い合わせフォーム」がありますが、最近ではQRコードを読み取るだけでメーラーが起動する「メール起動QRコード」を活用するケースも増えています。 「フォームを設置するのは専門知識が必要で大変そう…」 「QRコードの方がユーザーは手軽なのかな?」 「結局、自社のサービスにはどちらが合っているんだろう?」 この記事では、そんなお悩みを持つWeb担当者様や店舗オーナー様のために、「メール起動QRコード」と「問い合わせフォーム」のメリット・デメリットを徹底比較し、目的別の最適な使い分け方を解説します。

そもそも「メール起動QRコード」とは?

メール起動QRコードとは、スマートフォンで読み取ると、メールアプリが自動で立ち上がるQRコードのことです。

このメール起動QRコードには以下の2種類があります。

  1. 宛先(To)のみ指定可能なタイプ(QRコードのみで起動)
  2. 宛先(To)のみならず件名や本文も含めることができるタイプ(QRコード+ ウェブで起動)

後者の場合、単にメールアプリが起動するだけでなく、宛先(To)のメールアドレスはもちろん、件名や本文の内容まであらかじめ設定しておくことが可能です。

参考記事: QRコードでメールを起動する仕組み

本記事のテーマは問い合わせフォームとの比較なので後者のタイプを前提とします。

ユーザーはQRコードを読み取るだけで、用件を伝えるためのメールをすぐに送信できます。このQRコードは、後述する無料作成ツールを使えば、誰でも専門知識なしで簡単に作成できます。

【徹底比較】メール起動QRコード vs 問い合わせフォーム

どちらが良い・悪いというわけではなく、それぞれに得意なこと・不得意なことがあります。まずは両者の違いを比較表で見てみましょう。

比較項目
メール起動QRコード
問い合わせフォーム
ユーザーの手間
△(多い)
◎(少ない)
導入の手軽さ
◎(非常に簡単)
△(設定が必要)
回答の心理的ハードル
◎(低い)
〇(やや高い)
情報管理のしやすさ
△(受信トレイでの管理)
◎(データベースで一元管理)
必須項目の設定
×(不可)
◎(可能)
分析・測定
△(難しい)
◎(アクセス解析と連携可能)
幅広い回答者
◎(ガラケーでもOK)
○(回答にはスマホやPCが必要)

この比較からも分かる通り、手軽さや導入のしやすさでは「メール起動QRコード」、情報の管理性や確実性では「問い合わせフォーム」に軍配が上がります。

問い合わせフォームへの回答はスマホやPCが必要になるので、ガラケー(フィーチャーフォン)での回答を受け付けたい場合はメール起動のQRコードを選択するのが良いでしょう。

では、それぞれのメリット・デメリットをさらに詳しく見ていきましょう。

メール起動QRコードのメリット

【導入側】専門知識不要!今すぐ問い合わせ窓口を設置できる

最大のメリットは、その手軽さです。問い合わせフォームのように、サーバーの設定やデータベースの構築、HTMLやCSSといった専門知識は一切不要です。

メールアドレスさえあれば、ものの数分で問い合わせ窓口を作成できます。

【ユーザー側】入力の手間なし!普段のメールアプリで気軽に送れる

ユーザーは、名前や住所などを一つひとつ入力する必要がありません。普段使い慣れたメールアプリから直接送信できるため、心理的なハードルは低く、「とりあえず聞いてみよう」というアクションを促しやすくなります。

送信した内容は、ユーザー自身のメールアプリの「送信済みアイテム」に残るため、安心感にも繋がります。

メール起動QRコードのデメリットと注意点

手軽で便利な一方、以下のようなデメリットも存在します。

  • 必須項目を指定できない 「お名前」や「電話番号」といった、必ず入力してほしい項目を指定することができません。そのため、返信に必要な情報が記載されず、コミュニケーションがスムーズに進まない可能性があります。
  • 情報が管理しにくい 問い合わせはすべて通常のメールとして受信トレイに届きます。そのため、他のメールに埋もれてしまったり、担当者間での共有がしにくかったり、後から特定の問い合わせを探し出すのが大変になる場合があります。
  • ユーザーの環境に依存する まれに、ユーザーのスマートフォンのメールアプリ設定が不十分で、メーラーが正しく起動しないケースがあります。

【結論】どちらを選ぶ?目的別の使い分けガイド

結局、どちらを選べば良いのでしょうか。答えは「目的に応じて使い分ける、あるいは併用する」です。

〝メール起動QRコード〟がおすすめなケース

  • 「簡単な質問」や「ご意見・ご感想」など、気軽なコミュニケーションを目的とする場合
  • 予想される問い合わせ数が少ない場合
  • 専門知識はないが、とにかく早く安く問い合わせ窓口を設置したい場合

(例)「商品の在庫に関する簡単なご質問は、こちらのQRコードからお気軽にどうぞ!」

〝問い合わせフォーム〟がおすすめなケース

  • 「正式な見積もり依頼」や「サービスへの申し込み」など、決まった情報を確実に入手したい場合
  • 問い合わせ内容をデータベースで一元管理し、分析・活用したい場合
  • 個人情報保護方針への同意など、必須の確認事項がある場合

(例)「サービスへのお申し込みは、Webサイトの専用フォームからお手続きください。」

アンケート用のQRコードを無料で作成する方法

GoogleフォームをQRコード化する方法を解説!おすすめのツール5選もご紹介

簡単!QR TOOLでメール起動QRコードを作成してみよう

この記事を読んで、「まずは手軽なメール起動QRコードを試してみたい」と思っていただいた方へ作成手順をご紹介します。

無料の「QR TOOL」を使えば、誰でも簡単に高機能なメール起動QRコードを作成できます。

  1. QR TOOLのメール送信用QRコード作成ページへアクセスします。
  2. 「宛先となるメールアドレス、CC、BCC」、あらかじめ入力しておきたい「件名」「本文」をそれぞれ入力します。
  3. プレビューで希望の内容になっているか確認
  4. 「URL発行・QRコードのデザインへ」をクリックしてQRコード作成
  5. 必要に応じてQRコードの色や形、ロゴの挿入など、お好みに合わせてデザインをカスタマイズし「保存」からQRコード画像をダウンロード

[メールの内容を設定]

メールの内容を設定

[プレビュー]

プレビュー

[QRコードをカスタマイズ]

QRコードをカスタマイズ

デザイン性の高いQRコードは、ユーザーの注意を惹きつけ、スキャン率の向上も期待できます。ぜひ一度お試しください。

>>無料で使える「QR TOOL」はこちら

まとめ: 「メール起動QRコード」と「問い合わせフォーム」

「メール起動QRコード」と「問い合わせフォーム」は、それぞれに優れた点を持つ、異なる役割のツールです。

  • 手軽さとスピードの「QRコード」
  • 確実性と管理性の「フォーム」

両者の特性を正しく理解し、お客様に提供したい価値や、ご自身の事業フェーズに合わせて賢く使い分けることが、ビジネスチャンスを最大化する鍵となります。

参考記事:

メール起動用QRコードを作成できるオンラインツール比較

1つのQRコードで複数のメールアドレスに送信する方法

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。

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