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1つのQRコードで複数のメールアドレスに送信する方法|CC/BCCも対応

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「お客様からの問い合わせQRコード、担当者Aと上司のBに同時にメールが届けば対応がスムーズなのに…」 「イベントの申し込みQRコードで、申込者本人と運営事務局の両方に通知を送りたい…」 QRコードを活用する中で、このように「1つのQRコードから複数のメールアドレスに一斉に送信したい」と考えたことはありませんか? 結論から言うと、それは可能です。 この記事では、専門知識がなくても誰でも簡単に、1つのQRコードで複数の宛先(To, CC, BCC)が設定されたメールを作成する方法と、その具体的な活用シーンを徹底解説します。

結論:QRコードで複数アドレスへの一斉送信は「可能」です

QRコードでメールを起動する仕組みは、「mailtoリンク」というWebの技術が使われています。そして、このmailtoリンクは、メールの宛先(To)だけでなく、CCやBCC、件名、本文などを細かく指定する機能を持っています。

※QRコードの本来の規格では「一つの宛先のみ」ですがWebの技術を組み合わせて初めて可能となります。

この機能を活用することで、「1つのQRコードで複数のメールアドレスに送信する」という課題を解決できるのです。

【実践】宛先(To, CC, BCC)別・複数アドレスQRコードの作り方

ここからは、具体的な設定方法をパターン別に解説します。基本は、複数のメールアドレスを「,」(カンマ)で区切るだけです。

後述するツールでは自動でリンクを作成することができるので、リンクの技術的な作り方に興味のない方は次のセクションへお進みください。

1. 複数の宛先「To」を設定する方法

メインの送信先である「To」に、複数のメールアドレスを設定したい場合の基本形です。

  • 設定方法: 2つのアドレスをカンマ(,)で繋ぎます。
  • 使用例: mailto:[email protected],[email protected]
  • ユースケース: 担当者が2人いる場合や、AさんとBさんの両方に必ず確認してほしい場合。

2. 宛先「CC」を追加・複数設定する方法

メインの宛先(To)とは別に、参考としてメール内容を共有したい相手を「CC」に追加します。

  • 設定方法: 宛先の後に「?cc=」を付け、アドレスを入力します。CCに複数入れたい場合もカンマ(,)で区切ります。
  • 使用例(CCに1名): mailto:[email protected][email protected]
  • 使用例(CCに2名): mailto:[email protected][email protected],[email protected]
  • ユースケース: 担当者(To)への問い合わせ内容を、チームリーダーや関係部署(CC)にも共有したい場合。

3. 宛先「BCC」を追加・複数設定する方法

他の受信者には表示されずに、メール内容を共有したい相手を「BCC」に追加します。

  • 設定方法: 宛先の後に「?bcc=」を付け、アドレスを入力します。BCCに複数入れたい場合もカンマ(,)で区切ります。
  • 使用例(BCCに1名): mailto:[email protected][email protected]
  • 使用例(BCCに2名): mailto:[email protected][email protected],[email protected]
  • ユースケース: お客様には見えない形で、管理用アドレスや個人の控え(BCC)に問い合わせ記録を保存しておきたい場合。

4.【応用編】To, CC, BCCをすべて組み合わせる方法

これまでのテクニックをすべて組み合わせることも可能です。2つ目以降の要素(CCやBCCなど)は、「&」で繋ぎます。

  • 設定方法: 最初の要素は「?」、2つ目以降は「&」で繋ぎます。
  • 使用例: mailto:担当者@example.com?cc=上司@example.com&bcc=管理部@example.com
  • 解説: この場合、「担当者」にメールが送られ、そのメールが「上司」にCCで共有され、さらに「管理部」にもBCCで記録される、という設定になります。

QR TOOLを使った具体的な複数宛先のメールQRコード作成手順

前のセクションで解説したリンクの作成方法は、無料のQRコード作成サービス「QR TOOL」を使えば簡単に作成できます。

宛名の複数指定はもちろんCC・BCCもそれぞれ複数設定することができます。

  1. QR TOOLのメール送信用QRコード作成ページへアクセスします。
  2. 「宛先となるメールアドレス、CC、BCC」、あらかじめ入力しておきたい「件名」「本文」をそれぞれ入力します。
  3. プレビューで希望の内容になっているか確認
  4. 「URL発行・QRコードのデザインへ」をクリックしてQRコード作成
  5. 必要に応じてQRコードの色や形、ロゴの挿入など、お好みに合わせてデザインをカスタマイズし「保存」からQRコード画像をダウンロード
複数メールアドレスを設定できるQR TOOLのスクリーンショット

たったこれだけで、複数の宛先が設定されたQRコードが完成します。

>>無料で使える「QR TOOL」はこちら

複数アドレスQRコードの具体的な活用シーン

このテクニックは、ビジネスの様々な場面で情報共有を効率化し、対応漏れを防ぎます。

  • チームでの問い合わせ対応 店舗やWebサイトに設置する問い合わせQRコード。担当者全員をToやCCに入れることで、誰が問い合わせに気づいても迅速な一次対応が可能になり、お客様を待たせません。
  • イベントやセミナーの申し込み管理 申し込み用のQRコードに、申込者本人(To)と運営事務局(BCC)を設定。申込者には確認メールが届く安心感を与え、運営側はリアルタイムで申し込み状況を把握できます。
  • 資料請求と営業担当への通知 チラシに掲載した資料請求QRコード。ユーザーには見えないBCCに営業担当のアドレスを設定しておけば、資料請求があったことを即座に通知でき、スピーディーなアプローチに繋がります。

注意点とよくある質問(Q&A)

Q. アドレスは何個まで設定できますか?文字数制限は?

A. mailtoの仕様自体に明確なアドレス数の上限はありません。しかし、QRコードは情報量が増えるほどドットが細かくなり、読み取り精度が低下します。あまりにも長いメールアドレスや、数十件といった大量の宛先を設定すると、読み取れないQRコードになる可能性があるため、常識的な範囲(数件〜10件程度)での利用を推奨します。

Q. 「?」と「&」の使い分けがよく分かりません。

A. ルールは簡単です。

  • mailto:アドレスの直後に来る最初の要素(cc, bcc, subjectなど)の前には「?」を付けます。
  • 2つ目以降の要素の前には「&」を付けます。

(例)mailto:[email protected][email protected]&subject=お問い合わせ

Q. 作成したのに、うまくメーラーが起動しません。

A. まずは入力した文字列に間違いがないか、特に「,」「?」「&」の記号が全角になっていないかなどを確認してください。また、作成後は必ずご自身のスマートフォンで正しく宛先が設定されるかテストすることをおすすめします。

まとめ: 複数宛先のメール起動QRコードを活用しましょう!

これまでご紹介したように、mailtoリンクの仕組みを少し理解するだけで、1つのQRコードから複数のメールアドレスへ一斉にメールを送信する設定が簡単にできます。

この機能をマスターすれば、チーム内の情報共有を円滑にし、お客様への対応漏れを防ぎ、ビジネスの効率を大きく向上させることができるでしょう。「QR TOOL」を使えば、今日からでもすぐに実践できます。ぜひご活用ください。

参考記事1: メール送信用のQRコードとは?おすすめのツール比較

参考記事2: 問い合わせフォームとメール送信用QRコードの比較

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。

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