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QRコードは、スマートフォンやデジタルサービスの普及に伴い、私たちの生活に広く浸透しました。
支払い、情報共有、イベント管理など、さまざまな場面で利用されています。
しかし、「このQRコードには期限があるのか?」と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
結論、QRコード自体に有効期限はありません。
QRコードは文字列やURLを図形にするようなイメージを持つと理解しやすいでしょう。
文字列をルールに沿って図形化したものなので、文字が残り続けるように、QRコードも残り続けます。
ただし、利用するサービスによってはQRコードの有効期限があるように見えることもあります。
これはQRコード自体の有効期限がきれているのではなく、QRコードを読み取った後の処理で有効期限が切れたように見せかけているのです。
本記事では、QRコードの有効期限の理由や仕組みを解説するとともに、PayPay、LINE、Googleフォームといった具体的なサービスにおける運用例についても詳しく説明します。
QRコードのデータの中身は全て文字列です。
有効期限などその他の情報はQRコード自体に持つことはできません。
よってどれだけ時間が経とうがQRコード自体は変わりませんのでいつでも読み取れる内容は同じになります。
前述の通りQRコード自体には有効期限はありません。
ただしアクセスするサービス側によって有効期限があるように見えることがあります。
その代表例が決済サービスで利用されるQRコード(PayPayなど)です。
支払い用QRコードには必ず有効期限が表示されます。
試しに表示される有効期限内と有効期限が過ぎた後にQRコードを読み取ってみて貰えばお分かりいただけますが、QRコード内に格納されている文字列が変化しているわけではありません。
ここでいう「有効期限」はあくまで「PayPay内でそのQRコードを読み取って支払いが完了できる」有効期限です。
こういった類の有効期限はそのサービスに次第ですので、無数に存在すると言っても過言ではありません。
ではなぜサービスの運営者は本来であれば半永久的に使用できるQRコードにあえて有効期限を設けるような仕様にするのでしょうか?その代表的な理由としては下記のような内容になります。
QRコードを使ってアクセスできるデータは、通常リンク先のウェブページやアプリの機能に依存します。
これらのデータを安全に管理するために、有効期限を設けることがあります。
特に、リンク先がサーバーで管理されるようなサービスは一定期間後にアクセスを制限することが容易です。
一般的なQRコードは、一度生成された後にその中の情報が変更されることはありません。
例えば、特定のウェブサイトURLやテキスト情報を埋め込んだQRコードがこれに該当します。
このため、QRコード自体には期限は存在しません。
ただし、リンク先のウェブサイトやサービスが終了した場合、そのQRコードの有効性も実質的に失われます。
動的QRコードは、QRコード自体に保存されている情報がサーバーに依存しており、リンク先の内容を変更できる仕組みになっています。
このため、サーバー側で有効期限を設定することが可能です。
たとえば、あるURLへのアクセスを一定期間後に無効化することで、セキュリティを強化したり、特定のイベント期間にのみ利用可能にしたりすることができます。
ではここからは有効期限の具体的な事例を見ていきます。
PayPayは、日本国内で広く利用されているモバイル決済サービスであり、QRコードが支払いの主な手段として採用されています。
PayPayで送金者が生成したQRコードには有効期限が付いています。記事執筆時点ではQRコードの有効期限は5分でした。
一定時間が経過すると再生成が必要となります。これは、不正利用を防ぎ、セキュリティを強化するためです。
店舗用のQRコードは、基本的に有効期限は設定されていません。(時間ごとに貼り替えたりしていないはずです)
これは店舗側がお金を受け取る側なので不正利用=勝手に支払われているだけなので対処が簡単なのでQRコードの更新はしないという判断であると推測されます。
次にLINEの例を見ていきます。LINEでは友達追加に最もよくQRコードが利用されます。
LINEのQRコード作成・読み取り方法についての解説はこちらをご参照ください。
LINEの友達追加用QRコードは、特に有効期限は設けられていません。
一度生成されたQRコードを利用する限り、変更しない限り有効です。
ただし、セキュリティ上の理由から、ユーザーが手動でQRコードをリセットすることが可能です。
リセット後は新しいQRコードが生成され、古いものは使用できなくなります。
Googleフォームは、アンケートや情報収集のためのツールとして人気があります。
このフォームのリンクをQRコードにして共有するケースもよく見られます。
GoogleフォームをQRコード化する方法の解説はこちらから
Googleフォームのリンク自体には有効期限は設定できません。そのため、QRコード化されたリンクも基本的に永久に利用可能です。
ただし、フォーム作成者がフォームを無効化した場合、そのQRコードの有効性も失われます。
Googleフォームでは、共有リンクを一時的に無効にすることができます。
たとえば、アンケート収集期間が終了した後でリンクの公開を停止すれば、QRコードをスキャンしてもフォームにアクセスできなくなります。
このように、QRコードを通じてアクセスできるコンテンツの有効期間を柔軟に管理することが可能です。
特に名刺や看板などで動的なQRコードサービスを利用している場合はそのサービスにまずは問い合わせをしてください。
設定が間違っているのか、はたまたサービス自体が停止してしまった、またはその先のリンク先が停止してしまっているのか等、まずは原因を探ることが大事です。
特に高価なもの、納期に時間がかかるものにQRコードを印刷する場合にはそのQRコードサービスが継続性があるのか十分注意して選択してください。
ここでは特にURLのリダイレクトをする動的なQRコードを作成できるサービスを選ぶためのポイントを解説します。
出自のわからないサイトを利用すると、勝手にリンク先が変えられてしまうこともあるかもしれません。
最近ではQRコードを利用した詐欺も報告されています。
意図せずそういった犯罪に加担するようなことが無いよう注意が必要です。
しっかりサービスの運営者を理解した上で利用するのがおすすめです。
また無料でURLを変更できるようにするサービスにも注意が必要です。特に名刺やパンフレット、チラシなどにQRコードを掲載する場合はそのサービスが無料でどれだけ継続されているのかを確認してみてください。
ある日突然サービスが終了するとその印刷物も刷り直し費用がかかってしまうことにもなりかねません。
有料のサービスが必ずしも良いわけではありませんが、サービスの継続性には注意が必要です。
QRコードの有効期限は、その用途や生成方法によって大きく異なります。
一般的なQRコードは基本的に期限がありませんが、リンク先のサービスの状態によっては利用できなくなる場合があります。
一方、動的QRコードはサーバーで管理されており、有効期限を自由に設定することが可能です。
PayPay、LINE、Googleフォームといった日常的に利用されるサービスでは、それぞれ独自のルールや仕組みが存在します。
QRコードを安全かつ効果的に利用するためには、これらの特性を理解し、適切な運用方法を採用することが重要です。
QRコードの仕組みや期限について理解を深め、生活やビジネスの中で最大限に活用しましょう!
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是非試してみてください!
QR WORLD(QRワールド) 編集部