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可変QRコードとは、QRコードの画像自体は変えずに、読み取り先のURL(リンク先)やコンテンツを後から自由に変更できるQRコードのことです。「動的QRコード」とも呼ばれます。
一般的なQRコード(静的QRコード)は、作成時に指定したURLや情報が直接埋め込まれています。そのため、一度作成・印刷してしまうと、リンク先を変更することはできません。リンク先を変更するには、新しいQRコードを作成し、印刷物などを差し替える必要があります。
一方、可変QRコード(動的QRコード)は、QRコード自体には管理用の中継URLが埋め込まれており、ユーザーがスキャンすると、まずその中継サーバーにアクセスします。そして、そのサーバー上で設定された最終的な目的URLにリダイレクト(転送)される仕組みになっています。
この「最終的な目的URL」を管理画面などから変更することで、QRコードの画像を差し替えることなく、リンク先を自由に変更できるのです。
もう少し詳しく可変QRコードの仕組みを見てみましょう。
このように、間に中継サーバーを挟むことで、柔軟なリンク先の変更を実現しています。
可変QRコード(動的QRコード)には、静的QRコードにはない多くのメリットがあります。
便利な可変QRコードですが、いくつか注意点もあります。
可変QRコード(動的QRコード)は、専用の作成サービスを利用して作ります。
多くのサービスが存在しますが、ここではいくつかおすすめのサービスをご紹介します。(全て無料の日本製のサービス)
それぞれの特徴を解説します。
QR TOOLでは複数のURL(上限50件まで)を一つの可変QRコードにすることができるのが特徴です。例えば店舗HPのURLと運用しているSNSを一つのQRコードにまとめることができるのが便利です。
アカウント登録も不要なので気軽に試すことができます。
利用方法:
[画像: 可変QRコード作成画面]
[画像: リンクを設定 > 次へ]
[画像: タイトル・説明を設定]
以上の手順で簡単に可変QRコードを作成することができます。
出典: QR TOOL
変更方法:
二つ目に紹介するのがQRのススメです。
こちらのサービスの特徴としては初心者にはありがたい説明が多いことです。
発行されるパスワードを忘れた場合でもメールアドレスで復活できるようです。
出典: QRのススメ
三つ目に紹介するのがクルクルManagerです。このサービスの特徴としては分析機能が手軽に利用できることです。シンプルなアクセス数の分析のみであればこちらのサービスでOKです。
他のQRコードのアクセス分析の方法は以下の記事でご紹介しています。
GoogleアナリティクスでQRコードからのアクセスを解析する方法
出典: クルクルManager
それぞれの特徴を比較表にまとめました。
可変QRコードは、様々なシーンでそのメリットを発揮します。特に簡単に再印刷・再制作することができないような場面で役に立つと言えます。
可変QRコード(動的QRコード)は、一度作成・印刷した後でもリンク先を自由に変更できる非常に便利なツールです。
印刷物の差し替えコスト削減や、タイムリーな情報提供、マーケティング効果測定など、ビジネスや情報発信の様々な場面で役立ちます。
ぜひ動的QRコードの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
QR WORLD(QRワールド) 編集部