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QRコードは、現代において広く利用されていますが、通常のモノクロのQRコードは見た目がシンプルなモノクロであるため制作物のテイストに合わないことがあります。
そんな時に検討したいのが、QRコードの真ん中にロゴを入れることです。ロゴを入れることで得られる主なメリットを以下に紹介します。
QRコードにロゴを組み込むことで、コードを読み取った人に自社のブランドイメージを強く印象付けられます。
ロゴの視覚効果により、コードをスキャンしたユーザーが無意識のうちにブランドを覚えやすくなり、再度利用したり、商品やサービスに興味を持ってもらえる可能性が高まります。
特に、SNSやウェブサイト、広告においては、ブランドの個性を強調することで、他社と差別化できる重要なポイントになります。
無地のQRコードと違い、ロゴ入りのQRコードはオリジナリティが強調され、信頼性も増します。
ロゴが入っていると、ユーザーはQRコードが信頼できる公式なものであると感じやすくなり、安心してスキャンしてもらえます。
詐欺やスパムのリスクを避けたいユーザーが多い今、信頼性を向上させる工夫は重要です。
例えば飲食店やオンラインショップのQRコードにロゴが入っていれば、ユーザーは安心してアクセスできるでしょう。
ロゴ入りのQRコードは、ブランド価値の向上、信頼性の確保など、さまざまなメリットがあります。
次に、ロゴを入れる際に気をつけるべきポイントを見ていきましょう。
「中央にロゴを入れたら、QRコードが読み取れなくなってしまうのでは?」と心配される方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、適切な手順と注意点を守れば、QRコードの中央にロゴを入れても問題なく読み取れる可能性は高いです。ただし、いくつか重要なポイントがあります。
ここで、中央部分にロゴを入れても問題ないことを信じていただく例として大手SNSのインスタグラムやLINEの公式アプリで発行できるQRコードを見て見ましょう。
このように大手SNSの公式アプリで発行できるQRコードにもロゴが中央部分にあしらわれているものがあります。
※もちろん読み取り可能です!
QRコードが多少汚れたり、一部が欠けたりしても正しく読み取れるのは、「エラー訂正機能」が備わっているためです。これは、QRコードを生成する際に、あらかじめ情報を復元するためのデータを付加しておくことで実現されています。
エラー訂正能力には4つのレベル(L・M・Q・H)があり、レベルが高いほど、より多くのデータ欠損(汚れやロゴによる隠れ)に耐えることができます。
一般的に、ロゴを入れる場合はレベルMまたはQが推奨されます。このエラー訂正機能によって許容される範囲内であれば、QRコードの中央部分にロゴ画像を配置し、その部分のデータが見えなくなっても、QRコードリーダーは情報を復元して読み取ることが可能なのです。
特に中央部分は、読み取りに必要な重要パターン(四隅の切り出しシンボルなど)から離れており、比較的影響を与えにくいエリアとされています。
ここでは、ロゴ入りQRコードの作成で失敗しないためのポイントを解説します。
ロゴを入れることで、QRコードのデザイン性は向上しますが、スキャンしやすさが損なわれる可能性もあります。
QRコードには誤り訂正機能があり、一部が欠損したり見えない状態でも最大30%の範囲に収まっていればデータの読み取りには問題がありません。
※欠損しても問題ない面積は誤り訂正レベルによります
しかしロゴを中央に入れた場合はその許容範囲をはじめから狭めることになるので注意が必要です。
ロゴの配置はQRコードの中央(真ん中)部分にする必要があります。
なぜならQRコードは切り出しシンボル(ファインダパターン)という目のように見える部分があり、この目を目印にデータの読み取りを行います。
参考記事: QRコードの仕組みを徹底解説!模様の意味や読み取りの原理まで紹介
実際に目にかからない場合とかかる場合での読み取りをテストした結果です。
ロゴが切り出しシンボルにかかるとQRコードの中身は確認することができませんでした。
また右下のアライメントパターン(歪みを訂正する機能のあるひとまわり小さい「回」の字)が隠れてしまう場合も読み取りづらい結果がでました。
よろしければお持ちのスマホ等で試してみてください。このことからもロゴは中央に配置すべきと言えます。
ロゴを入れたQRコードは、通常のコードよりも複雑なデザインが求められるため、専用の生成ツールを使うと効率的です。
ツールによっては、ロゴの位置やサイズ、色などをカスタマイズできるため、スキャン性とデザイン性を両立したコードが作成できます。
ツールによっては下記のように詳細のデザインが可能です。
この例で利用したのは無料QRコード作成ツールのQR TOOLです。
登録不要・無料で利用でき、埋め込む画像のサイズを誤り訂正レベルの範囲内に自動で調整してくれるQRコード作成ツールです。
ここでは無料で利用できるQRコード作成ツールをご紹介します。
無料とは言え高品質なカスタマイズが可能なものばかりなので是非試してみてください。
まずおすすめするのがQR TOOLです。
QR TOOLはブラウザ上で登録不要・無料で利用できるQRコード作成・読み取りができる無料のツールです。
QRコードに各種SNSロゴやオリジナル画像を使用できることはもちろん、誤り訂正機能をあげたり、QRコードのドットをカスタマイズすることもでき、完成したQRコードは商用利用も可能です。
このツールの最大のメリットは訂正レベルの範囲内にロゴの大きさを自動で調整してくれる点です。
また日本の会社が運営しているため安心して利用できます。
利用手順:
以上、簡単な手順でロゴ付きのQRコードを作成することができます。
次におすすめするのはQRのススメです。
無料版・有料版があり多機能なQRコード作成機能を提供しています。
QRコード+何かしらの単語で検索すると上位表示されるサービスなのでGoogleからの評価も高いことが伺えます。
ここまでご紹介してきたようにロゴ入りのQRコードはデザイン上のメリットと反対に機能面で注意すべきポイントも確認してきました。
ここでは実際にロゴ入りのQRコードを利用するまでに確認すべき点を挙げます。
ロゴに使用する画像の種類には注意が必要です。
ロゴの背景を透過させたい場合には透過に対応しているPNGデータが必要になります。
また画像の大きさにも注意が必要です。
QRコードはWEB上だけでなくその他オフラインの印刷物等に利用されますのでQRコードは十分な大きさに出力するようにしてください。
QRコードとロゴの配色にも注意が必要です。
QRコードが黒ならロゴが白いなど、コントラストをつけることで視認性を高めましょう。
特にロゴ部分が目立たなくなってしまうと、コード全体がぼやけて見えたり、スキャンしづらくなったりする可能性があるため、色の組み合わせを工夫することがポイントです。
ロゴを入れたQRコードが完成したら、必ずスキャンテストを行いましょう。
スマートフォンやQRコードリーダーなど、複数の端末でテストを行うことで、スムーズに読み取りができるか確認できます。
特に、サイズや色を調整した場合は、スキャン性能が落ちることもあるため、実際にコードが問題なく読み取れるかどうかの確認は必須です。
オンラインでのQRコード確認には下記のような無料ツールがおすすめです。
QRコードの真ん中にロゴを入れることで、ブランド認知度を高め、信頼性を強化し、デザイン性も向上します。
しかし、スキャンしやすさを保ちながらデザインを整えるためには、ロゴのサイズや位置、コントラストのバランスが重要です。
また、適切な生成ツールを活用し、高画質なロゴやテストを行うことで、よりプロフェッショナルなQRコードが完成します。
ロゴ入りQRコードは、名刺、チラシ、SNSなど様々な場所で使うことで、より多くの人にブランドを印象付けることができます。
この記事を参考に、自社のQRコードをカスタマイズして、オリジナル性のあるコードでブランディングを強化してみてください。
デザインカスタマイズ可能なQRコード作成ツール | QR TOOL
QR WORLD(QRワールド) 編集部