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MaxiCode(マキシコード)とは、1987年にアメリカの物流企業UPS(United Parcel Service)によって開発された二次元コードの一種です。
主に物流業界で使用され、高速でのスキャンが可能なため、国際配送や貨物追跡において重要な役割を果たしています。
通常のQRコードやDataMatrixコードと異なり、固有の構造を持っており、配送ラベルや荷物管理に最適化されています。
中央にある目の部分とセルが六角形で表現されているので他の二次元コードと比較しても特徴的な見た目になっています。
MaxiCodeには以下のような特徴があります。
MaxiCodeは主に物流業界で活用され、特に以下の用途で利用されています。
MaxiCodeはISO/IEC 16023に準拠した規格として定められています。この規格に基づき、一定のサイズ、データ構造、エンコーディング方式が統一されています。
また国際標準物流ラベル(ISO15394)の拡張ラベルにおいて荷物の仕分け追跡管理用のシンボルとして採用されています。
標準エラー訂正(SEC)では英数字で最大93文字、拡張エラー訂正(ECC)では英数字で最大77文字格納することができます。
MaxiCodeにはエラー訂正の設定が以下の二つあります。
MaxiCodeの主なメリットには以下の点が挙げられます。
MaxiCodeは他の二次元コードと比べ、以下の点で異なります。
物流会社が開発した二次元コードなので余分な機能は持たせず高速化した物流に最適なコードと言えます。
MaxiCodeは以下の要素で構成されています。
モジュールとは、MaxiCode全体にある黒の六角形のことです。
縦3個×横2個の計6個のモジュールが一つのセットになり一つのコードワードとなります。
ファインダパターンとはMaxiCodeの中央にある同心円状のパターンです。MaxiCodeを読み取る際の目印になるものです。
MaxiCode自体の傾きを検出するためのパターンです。これがあることによりどの角度からでも読み取りができるようになっています。
ファインダパターン周辺に配置されているのがプライマリメッセージで、ファインダパターンの近くに配置することで欠損や汚れを最小限に抑える目的があります。
格納されるメッセージはプライマリメッセージとセカンダリメッセージに別れます。
上記プライマリメッセージ以外の部分をセカンダリメッセージと呼びます。
コードの外側に必要な何も無い空白の部分のことです。左右が0.88mm以上、上下が0.76mm以上必要です。
MaxiCodeには0~6のモードがあります。
MaxiCodeは、QRコードなどと同様に様々な文字を格納することができます。
MaxiCodeを作成するには無料のオンラインツールQR TOOLがおすすめです。ここでは利用手順をご紹介します。
以上の手順で簡単にMaxiCodeのシンボルを作成することができます。
アカウント登録も不要で商用利用も可能です。
QR TOOLではバーコードを含む画像を選択するか、端末のカメラをスキャナー代わりにしてMaxiCodeを読み取ることができます。
以上の手順で簡単にMaxiCodeのシンボルを読み取ることができます。
MaxiCodeはUPSが開発した物流向けの二次元コードで、高速スキャンや誤り訂正機能が特徴です。
主に国際配送や貨物管理に利用され、他の二次元コードとは異なる構造を持っています。
作成方法も多様で、用途に応じて活用できます。
物流業界での効率化を目指すなら、MaxiCodeの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
QR WORLD(QRワールド) 編集部