目次
AztecCode(アズテックコード)は、2次元コードの一種で、1995年にアメリカの企業「Welch Allyn」によって開発されました。
主にコンパクトなサイズで大量の情報を格納できる特性を持ち、QRコードやバーコードとは異なる構造を採用しています。
AztecCodeは、航空券や交通チケット、医療分野などで広く利用されており、その高い読み取り精度と省スペース性が特徴です。
AztecCodeの最大の特徴は、中央に配置された目のような正方形のマークです。
これにより、コードの向きや位置が簡単に識別でき、読み取りの精度が向上します。また、エラー訂正能力が高く、汚れや損傷があっても正確にデータを復元することが可能です。
さらに、AztecCodeは周囲に余白(マージン)が不要であり、限られたスペースに設置できる点も大きな利点です。
AztecCodeは、そのコンパクトなサイズと高い情報密度を活かし、さまざまな用途で活用されています。特に、以下のような分野でよく利用されています。
AztecCodeは「アズテックコード」と呼ばれることが一般的ですが、海外では「Aztec Barcode」や「Aztec 2D Code」と表記されることもあります。
英語で「Aztec」はアステカ文明を意味しており、中央のファインダパターンがアステカ文明のピラミッドを連想させることに由来しています。
AztecCodeはISO/IEC 24778規格に準拠しており、標準化された技術として国際的に利用されています。
AztecCodeには以下のようなメリットがあります。
AztecCodeとQRコードはどちらも2次元コードですが、以下のような違いがあります。
AztecCodeは特にスペースが限られている環境での使用に適しています。QRコードは身の回りでの利用がすでに広まっており一般消費者向けに利用しやすい二次元コードと言えます。
参考記事: QRコードとは
バーコードは1次元コードであり、基本的には横方向の情報しか持ちません。一方、AztecCodeは2次元コードであり、縦横両方向に情報を格納できるため、より多くのデータを保存できます。
参考記事: バーコードの種類
AztecCodeは以下の要素で構成されています。
AztecCodeは、英数字、特殊記号、バイナリデータを含む多くの文字セットをサポートしています。これにより、多様な情報の格納が可能です。
最大でテキスト3,067字、数字3,832字、バイナリ1,914バイトを格納することができます。
AztecCodeはオンラインツールのQR TOOLで簡単に無料で作成することができます。
以下の手順で利用することができます。
無料・登録不要・商用利用可能なツールなのでお気軽にお試しください。
QR TOOLではバーコードを含む画像を選択するか、端末のカメラをスキャナー代わりにしてAztecCodeを読み取ることができます。
以上の手順で簡単にAztecCodeのシンボルを読み取ることができます。
AztecCodeは、高い情報密度、強力なエラー訂正機能、余白不要の設計など、多くのメリットを持つ2次元コードです。
特に、航空券や交通チケットなどの分野で活用され、QRコードやバーコードと比べて省スペースで運用できる点が特徴です。
今後も、物流や医療などさまざまな分野での活用が期待されます。
QR WORLD(QRワールド) 編集部