
目次
UPCコード(Universal Product Code)は、製品を識別するために使用されるバーコードの一種で日本で広く利用されているJANコードの元になったものです。
よく利用されているUPCコードの種類にはUPC-A(12桁)とUPC-E(8桁)があり、いずれも数字のみで構成され、末尾にはチェックデジットが付与されるので数字の入力はそれぞれ11桁・7桁で行います。
アメリカとカナダでは広く利用されているので北米への輸出が必要な場合は特に重要な役割を果たします。
UPCコードのその他の用途 UPCコードは単に販売時点でのスキャンに留まらず、在庫管理や販売データの分析、物流の効率化にも活用されています。
また、企業間で商品をやり取りする際にも標準的な識別子として用いられます。
UPCとは"Universal Product Code"の略で、日本語では「統一商品コード」と訳されます。
この名称の通り、製品を一意に識別するための共通規格として開発されました。
UPCコードは1970年代にアメリカで導入され、小売業界全体の効率化を目的として広まりました。規格としては1973年に確立され、翌1974年6月26日、オハイオ州トロイのマーシュ・スーパーマーケットで、リグレーのガム「ジューシーフルーツ」が世界で初めてUPCスキャンされた商品となりました。(この最初のスキャンに使われたスキャナーは、現在スミソニアン協会の国立アメリカ歴史博物館に収蔵されています。出典: Smithsonian Magazine/HISTORY)
UPCコードは、国際規格「ISO/IEC 15420(EAN/UPC bar code symbology specification)」に準拠しています。
この規格は、バーコードのフォーマットや技術仕様を詳細に定めています。
また日本国内では、この国際規格を翻訳した「JIS X 0507:2004(バーコードシンボル-EAN/UPC-基本仕様)」が対応規格として制定されています。
これにより、UPCコードは国際的な互換性を維持しつつ、日本国内での使用にも対応しています。
UPCコードは、JANコード(EANコード)とは違い、使用されている国がアメリカ、カナダだけのため国コードが必要ないことが特徴の一つです。これは、GS1が定める国コード(プレフィックス)のうち「00〜13」が主に米国(GS1 US)に割り当てられており、UPCの番号もこの帯に含まれるためです(北米ではUPC-Aを米国・カナダで共用してきた経緯がありますが、カナダには別途「754〜755」も割り当てられています)。EAN-13化する際に先頭へ足す「0」も、この北米(GS1 US)を示すはたらきをします。
先頭の1桁はNS(ナンバーシステムキャラクタ)と呼ばれ、その値によりコードや情報の管理機構が異なります。
UPCコードはアメリカとカナダで広く利用されているため、対応しているバーコードスキャナーが多いこともメリットの一つです。
またUPCコードにはチェックデジットが付与されているため読み取りの誤りを防ぐことができます。
一方、チェックデジットが付くことで、人が採番・入力する際にバーコードの末尾が連番でなくなる点はデメリットと言えます。
ナンバーシステムキャラクタ(NS)は、UPCコードの最初の1桁で、コードの種類や用途を示します。
この番号により、スキャン時にコードの意味が正しく解釈されます。
よく利用されているUPCコードにはUPC-A(12桁)とUPC-E(8桁)があります。
UPC-Aは、12桁の数字で構成される標準的なUPCコードです。食品や日用品など、ほとんどの製品に使用されます。大きなサイズのバーコードで、スキャナでの読み取りが安定しています。この12桁の数字は、GS1が定める国際的な商品識別番号「GTIN-12(Global Trade Item Number)」にあたり、主にアメリカ・カナダの小売で使われます。
UPC-Eは、UPC-Aの縮小版です。
データの「0」をある一定の規則で削除して短縮したもので桁数は8桁です。この仕組みは「ゼロサプレス(zero-suppression)」と呼ばれ、スキャナーは読み取り時に元の12桁(UPC-A/GTIN-12)へ自動的に復元します。
バーコード自体のサイズが小さく、包装面積が限られている商品に適しています。
UPC-EはUPC-Aと互換性があり、元の12桁の形に戻すこともできます。
UPC-Eで表せるのは、ナンバーシステム(1桁目)が0または1のUPC-Aに限られます。一般的な商品用途では0が使われます。
UPC-Aコードの各桁には特定の役割があります:
これにより、コード全体が統一されたフォーマットで管理されます。この12桁はそのまま「GTIN-12」として管理され、EAN-13(JAN)化する際は先頭に「0」を1桁足して13桁(GTIN-13)にします。
JANコード(Japanese Article Number)は、UPCコードを基にして開発された国際規格のバーコードです。
UPCコードが北米で使用されるのに対し、JANコードは日本を含む他の国々で使用されます。
両者は基本的に互換性があり、UPCコードを先頭に「0」を付けることで、JANコードとしても認識されます。
より正確には、EAN-13(JAN)はUPC-Aを拡張(スーパーセット)した規格で、UPC-Aの先頭に「0」を1桁足すとEAN-13になります。このときチェックデジット(末尾の検査数字)は変わりません。
2005年以降はアメリカ、カナダの小売業でもJANコードが徐々に使用できるようになってきています。
ただし、まだ完全ではないため、JANコードで北米へ輸出する際には取引先の対応状況を確認する必要があります。
とくに越境ECや北米の大手小売・モールでは、商品登録時にUPC(GTIN-12)またはGTINの提示を求められることが多く、事前の取得が実務上ほぼ必須です。
UPCコードのチェックデジットは、誤りを検出するための数字です。以下にUPC-AとUPC-Eの計算方法を解説します。
UPCコードのチェックデジットを自動計算するツールはこちらをご利用ください
UPC-EをUPC-Aに変換した後、上記の方法でチェックデジットを計算します。
では実際にUPCコードを作成してみましょう。ここではオンライン上で無料でUPCコードを作成することができるQR TOOLを使用します。
オンライン無料バーコード作成ツールのQR TOOLにアクセスします。
必要な情報(国コード、事業者コード、商品コード)を入力します。チェックデジットは自動で計算されます。
バーコードは数字を入力すると自動で生成されます。必要なオプションや画像形式を指定してダウンロードできます。
QR TOOLのバーコード作成機能では以下のオプションを設定することができます。

バーコードスキャナーなどがお手元に無い方でも端末のカメラを起動しバーコードは読み取ることが可能です。
先ほどご紹介したQR TOOLではバーコードの読み取りも可能です。
無料バーコード読み取りページへアクセスしてください。
「Start Scanning」からご利用の端末のカメラを起動します。
カメラにバーコードをかざすと内容を読み取ることができます。読み取った内容は「読取履歴」に表示されます。

UPC-Aは12桁(GTIN-12)、JAN(EAN)は13桁(GTIN-13)です。UPC-Aの先頭に「0」を1桁足すとJAN(EAN-13)になり、チェックデジットは変わりません。主な使用地域はUPCが米国・カナダ、JANが日本を中心とした各国です。
北米の一部の取引先がUPC(12桁)を必須とする場合に必要です。ただし2005年1月の「Sunrise 2005」以降、北米のPOSレジもJAN(13桁)への対応が進んでいるため、まずは取引先に確認しましょう。
UPC-Eは、同じGTIN-12を「ゼロサプレス」で8桁に短縮したものです。包装が小さい商品向けで、読み取り時に元の12桁(UPC-A)へ復元されます。
UPC-Aが表す12桁の番号が、GS1の定める国際的な商品識別番号「GTIN-12」そのものです。GTINはUPC/JANを含む商品識別番号の総称です。
UPCコードは、北米を中心とした小売業界で広く利用されるバーコード規格で、商品管理や物流に欠かせないツールです。
そのシンプルな構造と国際規格としての互換性により、多くの場面で活用されています。
また、JANコードとの互換性があるため、輸出入業務にも役立つことが特徴です。
UPCコードについて理解を深めることで、商品管理や国際取引の効率化に役立ててみてはいかがでしょうか。
UPCコードの作成・読み取りにはオンラインツールのQR TOOLがおすすめです。
QR WORLD(QRワールド) 編集部