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バーコードの一種、UPCコードとは?JANコードとの関係性も解説

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「UPCコード(Universal Product Code)」は、製品を一意に識別するためのバーコード規格で、主に北米を中心とした小売業界で広く活用されています。 このコードは、レジでのスキャンを効率化し、在庫管理や販売データの分析にも役立つ重要なツールです。 また、JANコード(EANコード)と似たような仕組みを持ちながらも異なる点があり、輸出入業務にも影響を与えることがあります。 本記事では、UPCコードの基本的な仕組みや特徴、種類、そしてJANコードとの関係性について詳しく解説します。 商品管理や国際取引に関心のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

UPCコードとは?

UPCコード(Universal Product Code)は、製品を識別するために使用されるバーコードの一種で日本で広く利用されているJANコードの元になったものです。

よく利用されているUPCコードの種類にはUPC-A(12桁)とUPC-E(8桁)があり、いずれも数字のみで構成され、末尾にはチェックデジットが付与されるので数字の入力はそれぞれ11桁・7桁で行います。

チェックデジットとは?

アメリカとカナダでは広く利用されているので北米への輸出が必要な場合は特に重要な役割を果たします。

UPCコードのその他の用途 UPCコードは単に販売時点でのスキャンに留まらず、在庫管理や販売データの分析、物流の効率化にも活用されています。

また、企業間で商品をやり取りする際にも標準的な識別子として用いられます。

UPCコードは何の略?

UPCとは"Universal Product Code"の略で、日本語では「統一商品コード」と訳されます。

この名称の通り、製品を一意に識別するための共通規格として開発されました。

UPCコードは1970年代にアメリカで導入され、小売業界全体の効率化を目的として広まりました。

UPCコードの規格は?

UPCコードは、ISO/IEC 15420という国際規格に準拠しています。

この規格は、バーコードのフォーマットや技術仕様を詳細に定めています。

また、日本国内ではこの国際規格を基にしたJIS-X0507が採用されています。

これにより、UPCコードは国際的な互換性を維持しつつ、日本国内での使用にも対応しています。

UPCコードの特徴は?

UPCコードは、JANコード(EANコード)とは違い、使用されている国がアメリカ、カナダだけのため国コードが必要ないことが特徴の一つです。

先頭の1桁はNS(ナンバーシステムキャラクタ)と呼ばれ、その値によりコードや情報の管理機構が異なります。

UPCコードはアメリカとカナダで広く利用されているため、対応しているバーコードスキャナーが多いこともメリットの一つです。

またUPCコードにはチェックデジットが付与されているため読み取りの誤りを防ぐことができます。

一方チェックデジットによって人が作業する際にバーコードの末尾が連番で無くなってしますのはデメリットと言えます。

UPCコードのNS(ナンバーシステムキャラクタ)とは?

ナンバーシステムキャラクタ(NS)は、UPCコードの最初の1桁で、コードの種類や用途を示します。

NS
用途
備考
0,6,7
通常の消費財用(JAN/ENAと同様の体系)
~2000年3月19日
1,8,9
通常の消費財用(JAN/ENAと同様の体系)
2000年3月20日〜
2
店舗内で計量された商品
-
5
クーポン用
-

この番号により、スキャン時にコードの意味が正しく解釈されます。

UPCコードの種類(UPC-A・UPC-E)

よく利用されているUPCコードにはUPC-A(12桁)とUPC-E(8桁)があります。

UPC-Aとは

UPC-Aは、12桁の数字で構成される標準的なUPCコードです。食品や日用品など、ほとんどの製品に使用されます。大きなサイズのバーコードで、スキャナでの読み取りが安定しています。

UPC-Eとは

UPC-Eは、UPC-Aの縮小版です。

データの「0」をある一定の規則で削除して短縮したもので桁数は8桁です。

バーコード自体のサイズが小さく、包装面積が限られている商品に適しています。

UPC-EはUPC-Aと互換性があり、元の12桁の形に戻すこともできます。

UPC-Eの1桁目に指定できる数字は0のみです。

UPCコードの各桁(数字)の役割

UPC-Aコードの各桁には特定の役割があります:

  1. 1桁目(NS): ナンバーシステムキャラクタ。
  2. 2-8桁目: メーカーコード。
  3. 9-11桁目: 商品コード。
  4. 12桁目: チェックデジット(エラー検出用)。

これにより、コード全体が統一されたフォーマットで管理されます。

UPCコードのJAN(EAN)コードとの関係は?

JANコード(Japanese Article Number)は、UPCコードを基にして開発された国際規格のバーコードです。

UPCコードが北米で使用されるのに対し、JANコードは日本を含む他の国々で使用されます。

両者は基本的に互換性があり、UPCコードを先頭に「0」を付けることで、JANコードとしても認識されます。

商品を輸出する際にはUPCコードが必要?

2005年以降はアメリカ、カナダの小売業でもJANコードが徐々に使用できるようになってきています。

ただし、まだ完全ではないため、JANコードで北米へ輸出する際には取引先の対応状況を確認する必要があります。

POSレジ
EAN/JAN/UPC対応状況
日本のPOSレジ
JAN(EAN)(13桁)、UPC(12桁)どちらも読み取りができる。
EAN加盟国のPOSレジ
JAN(EAN)(13桁)、UPC(12桁)どちらも読み取りができる。
アメリカ、カナダのPOSレジ
JAN(EAN)(13桁)は読み取ることができない。

UPCコードのチェックデジットの計算方法

UPCコードのチェックデジットは、誤りを検出するための数字です。以下にUPC-AとUPC-Eの計算方法を解説します。

UPCコードのチェックデジットを自動計算するツールはこちらをご利用ください

UPC-Aのチェックデジット計算方法

  1. 奇数桁の数字を合計します(1桁目、3桁目、5桁目など)。
  2. 合計値を3倍します。
  3. 偶数桁の数字を合計します(2桁目、4桁目、6桁目など)。
  4. ステップ2とステップ3の合計を求めます。
  5. この合計を10で割り、余りを求めます。
  6. 余りを10から引いた値がチェックデジットとなります(10の場合は0)。

UPC-Eのチェックデジット計算方法

UPC-EをUPC-Aに変換した後、上記の方法でチェックデジットを計算します。

UPCコードを作成するには?

では実際にUPCコードを作成してみましょう。ここではオンライン上で無料でUPCコードを作成することができるQR TOOLを使用します。

QR TOOLを使用する方法

1. QR TOOLにアクセスする

オンライン無料バーコード作成ツールのQR TOOLにアクセスします。

UPC-A(12桁)の場合はこちらから

UPC-E(8桁)の場合はこちらから

2. 数字を入力

 必要な情報を入力国コード、事業者コード、商品コードを入力します。チェックデジットは自動で計算されます。

3. ダウンロード

バーコードは数字を入力すると自動で生成されます。必要なオプションた画像拡張子を指定をダウンロード可能です。

設定できるオプション

QR TOOLのバーコード作成機能では以下のオプションを設定することができます。

  • PNG/JPEG/WEBPから出力画像形式を選択
  • 背景/コード部分の色
  • 数字の表示有無
  • 数字のフォント/色/サイズ/位置(上下)
  • バーコードと数字のスペース
  • バーコードの太さ
  • バーコードの高さ
  • バーコードの余白
QR TOOL画面

UPCコードを読み取るには?

バーコードスキャナーなどがお手元に無い方でも端末のカメラを起動しバーコードは読み取ることが可能です。

先ほどご紹介したQR TOOLではバーコードの読み取りも可能です。

1. QR TOOLへアクセスする

無料バーコード読み取りページへアクセスしてください。

2. カメラのアクセスを許可

「Start Scanning」からご利用の端末のカメラを起動します。

3. カメラにバーコードをかざす

カメラにバーコードをかざすと内容を読み取ることができます。読み取った内容は「読取履歴」に表示されます。

バーコード読み取り画面

まとめ

UPCコードは、北米を中心とした小売業界で広く利用されるバーコード規格で、商品管理や物流に欠かせないツールです。

そのシンプルな構造と国際規格としての互換性により、多くの場面で活用されています。

また、JANコードとの互換性があるため、輸出入業務にも役立つことが特徴です。

UPCコードについて理解を深めることで、商品管理や国際取引の効率化に役立ててみてはいかがでしょうか。

UPCコードの作成・読み取りにはオンラインツールのQR TOOLがおすすめです。

UPCコードのチェックデジット確認はこちらから

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。

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