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バーコードの一種、CODE39とは? 概要・用途・特徴を解説

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バーコードは物流や販売業務など、多くの業界で重要な役割を果たしています。 その中でも「CODE39(コード39)」は、古くから利用されるバーコード規格の一つで、簡単な仕組みと高い汎用性が特徴です。 本記事では、CODE39の概要や特徴、用途、他のバーコード規格との違い、構成や利用可能な文字一覧などを詳しく解説します。また、 EIAJラベルへの活用例や作成・読み取りの方法についても触れています。 CODE39の基礎から応用まで、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

CODE39とは?

概要

CODE39(コード39)は、1974年にIntermec社によって開発されたバーコード規格の一つで、英数字といくつかの特殊記号をエンコードできる汎用性の高いバーコードです。

最大43種類の文字を扱えることがその特徴ですが、拡張仕様によってフルアスキー(ASCII)文字をエンコードすることも可能です。

特徴

  • 構成:バーコードは黒と白の縞模様(バーとスペース)で構成され、各文字は9本のバーおよびスペースで表現されます。そのうち3本が太線(Wide)、6本が細線(Narrow)です。
  • 誤読が少ない: 他のバーコードと比べて多くのバーとスペースを使用しているので誤読が少なくなります
  • 柔軟性:JANコードやITFは数字飲みですが、CODE39は数字だけでなくアルファベット(A-Z)や一部の記号(-、.、スペース、$、/、+、%)がエンコード可能です。

主な用途

CODE39は数字のみではなくアルファベットや記号も扱えることから工業用でよく利用されています

名前の由来

CODE39という名前は、9本のバーとスペースのうち3本が太いということに由来しています。

桁数

CODE39の桁数に制限はありません

規格

日本ではJIS-X-0503として規格が定められており、国際的にはISO/IEC16388として規格が定められています。

CODE39とCODE128との違いは?

CODE39と並んでよく使用されるバーコード規格にCODE128があります。それぞれの主な違いを以下に示します。

特徴
CODE39
CODE128
エンコード可能文字
英数字(一部の記号)
ASCII全体
桁数の効率性
長くなりやすい
短くエンコード可能
主な用途
物流、製造業、公共機関
物流ラベル(特にGS1-128)、医療分野
規格の複雑性
シンプルで扱いやすい
複雑だが高い圧縮性と柔軟性を持つ

CODE128はエンコード効率が高く、ASCII全体を扱えるため、特に情報量が多いバーコードを作成する場合に適しています。

一方で、CODE39は誤読率が低くなるので信頼性が求められる場面で活躍します。

CODE39の構成

CODE39のバーコードの始まりと終わりには、*(アスタリスク)が付けられます(スタート/ストップキャラクタ)。

それぞれのキャラクタ間にはスペースが空けられていて、その部分を「キャラクタ間ギャップ」と呼びます。

CODE39は、チェックデジットを利用するか選択できます。

チェックデジットを使用する際の計算式はモジュラス43を使用し、最後の「*」の一つ前の桁に使用します。

CODE39例

CODE39で使える文字

標準仕様で使える文字

CODE39の標準仕様では、以下の文字をエンコード可能です:

文字
説明
A-Z
アルファベット大文字
0-9
数字
-
ハイフン
.
ピリオド
半角スペース
空白文字
$
ドル記号
/
スラッシュ
+
プラス記号
%
パーセント記号

アスキーコード化した場合の一覧表

標準のCODE39上記の通り合計43個のキャラクターをコード化しますが、「$」「+」「%」「/」のいずれかと、その後に続くキャラクターを組み合わせてアスキーコードを表現することができます。

ASCII
CODE39
NUL
%U
SOH
$A
STX
$B
ETX
$C
EOT
$D
ENQ
$E
ACK
$F
BEL
$G
BS
$H
HT
$I
LF
$J
VT
$K
FF
$L
CR
$M
SO
$N
SI
$O
DLE
$P
DC1
$Q
DC2
$R
DC3
$S
DC4
$T
NAK
$U
SYN
$V
ETB
$W
CAN
$X
EM
$Y
SUB
$Z
ESC
%A
FS
%B
GS
%C
RS
%D
US
%E
SP
スペース
!
/A
"
/B
#
/C
$
/D
%
/E
&
/F
/G
(
/H
)
/I
*
/J
+
/K
,
/L
-
.
.
/
/O
0
0
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
8
8
9
9
/Z
;
%F
<
%G
=
%H
>
%I
?
%J
@
%V
A
A
B
B
C
C
D
D
E
E
F
F
G
G
H
H
I
I
J
J
K
K
L
L
M
M
N
N
O
O
P
P
Q
Q
R
R
S
S
T
T
U
U
V
V
W
W
X
X
Y
Y
Z
Z
[
%K
\
%L
]
%M
^
%N
_
%O
`
%W
a
+A
b
+B
c
+C
d
+D
e
+E
f
+F
g
+G
h
+H
i
+I
j
+J
k
+K
l
+L
m
+M
n
+N
o
+O
p
+P
q
+Q
r
+R
s
+S
t
+T
u
+U
v
+V
w
+W
x
+X
y
+Y
z
+Z
{
%P
|
%Q
}
%R
%S
DEL
%T,%X,%Y,%Z

CODE39シンボルを作成する・読み取りする方法

CODE39のシンボルの作成・読み取りには、以下の無料のオンラインツールを利用するのがおすすめです。

Code128シンボルを作成

  1. QR TOOLのバーコード作成ページへアクセス
  2. 文字列を入力(チェックデジットは自動計算)
  3. 出力されたバーコードを一括ダウンロード

以上の手順で簡単にCODE39のシンボルを作成することができます。

CODE39シンボルを読み取り

  1. QR TOOLのバーコード読み取りページへアクセス
  2. 端末のカメラを起動するか、保存してある画像を指定
  3. 自動でバーコードの解析が行われます

以上の手順で簡単にCODE39のシンボルを読み取ることができます。

まとめ

CODE39は、汎用性と信頼性から、多くの業界で採用されるバーコード規格です。

物流や製造業をはじめ、幅広い分野で活用されており、標準仕様だけでなく拡張仕様によってフルアスキー文字も扱える点が大きな魅力です。

本記事で解説した内容を活用し、CODE39を業務に役立ててみてください。

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。