まず「次元」とは、空間の広がりを表す概念です。
数学や物理学では、点(0次元)、線(1次元)、面(2次元)、立体(3次元)というように次元を定義します。
一般的なバーコードは一次元または二次元の情報を扱います。
では、「三次元コード」や「四次元コード」は存在するのでしょうか?
結論、「三次元コード」もしくは「三次元バーコード」と呼ばれるものは現時点で存在しない可能性が高く、「二次元コード」などの間違いかと推測されます。
「三次元コード」という言葉は、一般的に使われるバーコードの分類には含まれていません。多くの場合、誤解や言葉の間違いによって生まれた可能性が高いと考えられます。
三次元とは、長さ・幅・高さの3つの要素を持つ空間のことを指します。例えば、立方体や球体が三次元の例です。
しかし、QRコードやバーコードは通常、紙やスクリーン上に印刷・表示されるものであり、物理的な「高さ」を持つものではありません。
もし「三次元コード」というものがあるとすれば、それはバーコードが立体的に刻印されたもの(例:彫刻されたQRコードや、特殊な光学認識を用いたコード)である可能性があります。
しかし、現在一般的に使われるバーコードの分類には含まれていないため、「三次元コードは存在しない」と結論づけられます。
結論、「四次元コード」もしくは「四次元バーコード」という言葉も一般的には存在しません。
検索エンジンなどで調べても、実際の技術として確立されたものは見つかりません。
四次元とは、三次元(長さ・幅・高さ)に加えて、もう一つの要素(一般的には時間や、別の数学的概念)が加わったものを指します。
四次元の概念は、物理学や数学の分野ではよく登場しますが、日常生活ではあまり馴染みがありません。
しかし、漫画や映画などのフィクション作品では頻繁に取り上げられます。
例えば、人気漫画『ドラえもん』では、四次元ポケットが登場します。これは、見た目は小さなポケットですが、内部には無限の空間が広がっているという設定です。また、映画『インターステラー』では、時間を超えて過去と未来を行き来する「五次元空間」が描かれており、四次元の概念が重要な要素となっています。
もし「四次元コード」があるとすれば、それは時間軸を持つ情報(例えば、一定時間ごとに変化するQRコードや、時間帯ごとに異なるデータを持つコード)を意味するかもしれません。
しかし、これもあくまで仮説の話であり、実際に「四次元コード」として確立された技術は存在しません。
「三次元コード」「四次元コード」が記事執筆時点では存在しない一方、一次元コード・二次元コードは存在します。
一次元コードはバーコードとも呼ばれます。
主な一次元コード(バーコード)には以下のようなものがあります。
詳しくは以下の記事で解説していますのでご興味のある方は読んでみてください。
二次元コードとは、バーコードが一方向のみに情報を持つのに対して、縦横に情報を持つシンボルのことを指します。
決済・URLリンクなど身の回りで使用される「QRコード」も二次元コードの一種です。
「QRコード」という言葉はデンソーウェーブ社の商標ですのでQRコードのことを「二次元コード」と称することもよくあります。
主な二次元コードには以下のようなものがあります。
二次元コードは、一次元コードと比べて情報量が多く、スマートフォンのカメラなどでも簡単に読み取れるため、多くの場面で利用されています。
詳しくは以下の記事を参照してください。
この記事のポイントをおさらいします。
現時点では「三次元コード」や「四次元コード」は存在しませんが、将来的に新しい技術として登場する可能性もあります。
その際にこの記事を訂正できることを楽しみにしていますが、現状では、正しい情報を理解し、一次元・二次元コードの活用方法を知ることが重要です。
各種一次元コード(バーコード)・二次元コードの作成にはQR TOOLがおすすめです。
QR WORLD(QRワールド) 編集部