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「二次元コード」とは?種類やQRコード・バーコードとの違いも解説

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近年、スマートフォンの普及により、二次元コードを目にする機会が増えています。 特に「QRコード」は広く知られていますが、実は二次元コードにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や用途があることをご存知でしょうか? 本記事では、二次元コードの基本から主な種類、QRコードやバーコードとの違い、作成・読み取り方法まで詳しく解説します。 二次元コードの仕組みを理解し、ビジネスや日常生活で最大限に活用しましょう。

二次元コードとは?

二次元コードとは、縦横に情報を持つコードのことで、生活の中での代表的な例はQRコードです。バーコード(一次元コード)が一方向にのみ情報を持つのに対して、二次元コードは縦横の両方に情報を持つことができるので、より効率的に情報を表現できます。

「二次元コード」は「QRコード」のこと?

日常生活の中で見かける機会が増えた「二次元コード」。特に「QRコード」はその代表格として広く認知されています。

しかし、厳密にはQRコードは二次元コードの一種に過ぎません。

二次元コードとは、縦横の2方向に情報を持つコードの総称です。

一方、QRコードは日本の企業であるデンソーウェーブが開発した二次元コードの1つであり、独自の特許技術を基にしたフォーマットが使われています。

そのため、文脈によっては「二次元コード=QRコード」として扱われることもありますが、正確には二次元コードには他にもさまざまな種類が存在します。

QRコードは商標?避けるため「二次元コード」とする?

「QRコード」という名称はデンソーウェーブの登録商標です。

そのため、一般的な解説記事や商業目的のコンテンツでは、商標権の関係から「二次元コード」という表現を使うことが多くなっています。

※「QRコード」という単語を使用する場合には「QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です」と表記すれば使用すること自体は問題ないということです。

「二次元バーコード」と「二次元コード」どちらが正しい?

「二次元バーコード」という言葉を耳にすることがありますが、これは「二次元コード」とほぼ同じ意味で使われています。

ただし、技術的に厳密な言い方をするならば、「バーコード」は(バー=棒)で本来、棒(直線)で表現した一次元(横方向のみ)に情報を記録するコードを指します。

そのため、「二次元バーコード」という言い方はやや不正確であり、「二次元コード」の方が適切な表現といえるでしょう。

二次元コードのマトリックス式とスタック式とは?

二次元コードには、情報の記録方法によって大きく「マトリックス式」と「スタック式」の2種類に分類されます。

マトリックス式

マトリックス式とは縦横のマス目(セル)で情報を表現する方式。縦横のマス目(セル)で情報を表現する方式を指します。

主なマトリックス式二次元コード:

  • QRコード
  • DataMatrix
  • AztecCode

スタック式

複数のバーコードを積み重ねる(スタックする)ことで情報量を増やした方式のことを指します。

主なスタック式二次元コード:

  • PDF417
  • マイクロPDF417
  • GS1合成コード

主な二次元コードの例

例えば、以下のような二次元コードが存在します。

  • QRコード:日本初の世界に普及している二次元コード
  • DataMatrix:高密度の情報を小さなスペースに格納できる。
  • PDF417:スタック式で、大容量データの格納が可能。
  • AztecCode:周囲に余白が不要で、限られたスペースにも配置しやすい。
  • MaxiCode:配送業界でよく使用される。
  • MicroQRコード:QRコードの小型版。
  • rMQRコード:QRコードの長方形版。細長い形状で、小さいスペースに適応可能。
  • GS1 合成コード:一次元コードと二次元コードを組み合わせた形式。

以降のセクションでそれぞれ詳しく解説します。

二次元コード一覧

二次元コードの種類の解説

QRコード

QRコードの例

QRコードは、デンソーウェーブが開発した二次元コードの一種であり、特にスマートフォンでのスキャンに適しています。

シンプルな構造で高速読み取りが可能なため、マーケティングや決済システムなど、幅広い分野で使用されています。

QRコードには誤り訂正機能が備わっており、コード部分が一部欠損したり読み取れなかったりする場合でも正しく読み取ることができます。

QRコードについての解説

QRコードの誤り訂正機能とは?

マイクロQRコード

マイクロQRコードと通常のQRコードの比較

マイクロQRコード(MicroQRCode)は、通常のQRコードよりも小型で、限られたスペースでも使用できる二次元コードの一種です。1997年に日本の会社であるデンソー(現在のデンソーウェーブ)によって開発されたマトリクス型の二次元コードです。

従来のQRコードが21×21セル以上のサイズを必要とするのに対し、マイクロQRコードは最小11×11セルから最大でも17×17セルまでです。

そのため、小さな製品ラベルや電子機器の部品、医療機器など、スペースが限られた場面で活用されます。

また切り出しシンボル(目の部分)も通常のQRコードが3つなのに対してマイクロQRコードは一つのみです。

マイクロQRコードについてより詳細な解説はこちらから

rMQRコード

通常のQRコードとrMQRコードの比較

rMQRコードは、細長い形状が特徴のQRコードの一種で、スペースが限られたパッケージやラベルなどに適用されます。特に製造業での活用が期待されています。

特徴: 

  • 省スペース設計:縦長の形状により、狭いスペースでも印刷・表示が可能。
  • 高いデータ密度:小さいサイズながら十分なデータ格納能力を持つ。
  • エラー訂正機能:QRコードと同様に誤り訂正機能を搭載。

rMQRコードについてより詳細な解説はこちらから

DataMatrix

DataMatrixとQRコードの比較

DataMatrix(データマトリックス)は、工業製品や医薬品などのマーキング用途で広く使われている二次元コードです。

正方形または長方形のドットパターンで情報を表現するコードです。特に小さなサイズでも高い情報密度を持つことから、物流、製造業、医療分野などで機器などに直接マーキングする方法として広く利用されています。

DataMatrixの種類

DataMatrixには以下のような種類が存在します。

  • 正方形タイプ: 10×10から144×144セル
  • 長方形タイプ: 横長の形状で8 × 18 セルから16×48セル
  • GS1 DataMatrix: 使用されるシンボルは通常のDataMatrixと同じですが、GS1標準に準拠したルールで作成され、医薬品や食品の識別用途に用いられます。
データマトリックスの種類

DataMatrix(データマトリックス)に関するより詳細な解説記事はこちらから

PDF417

PDF417の例

PDF417(Portable Data File 417)は、1991年に米国のSymbol Technologies社(現在のモトローラ社)によって開発された2次元コードの一種で、スタック型(積み重ね型)のシンボルが特徴です。

航空券・搭乗券(空港のチェックイン) や運転免許証や身分証明書(アメリカなどで導入)で活用されています。

PDF417の種類

PDF417には以下の派生フォーマットが存在します。

  • コンパクトPDF417: コンパクトPDF417は、PDF417の右側指示子(ライトローインジケータ)を省略し、ストップパターンを1モジュールの幅にしたものです。
  • マイクロPDF417: PDF417を基本に開発されており、スタート・ストップパターンを簡略化、1モジュールの高さを2倍にし、情報密度を向上し省スペースを実現しています。
PDF417の派生フォーマット

PDF417に関するより詳細な解説はこちらから

AztecCode

AztecCodeとQRコードの比較

AztecCodeは1995年にアメリカの企業「Welch Allyn」によって開発されました。

AztecCodeは、他の二次元コードと異なり、周囲に余白(クワイエットゾーン)が不要なため、限られたスペースでも使用しやすいのが特徴です。主に交通機関のチケットやモバイル搭乗券などに利用されています。

英語で「Aztec」はアステカ文明を意味しており、中央のファインダパターンがアステカ文明のピラミッドを連想させることに由来しています。

AztecCodeの種類

AztecCodeには以下の派生フォーマットが存在します。

  • AztecCode(コンパクトモード)
  • AztecCodeRune
AztecCodeの種類

AztecCodeに関するより詳しい解説はこちらから

MaxiCode

MaxiCode(マキシコード)は、主に物流・配送業界で使用される二次元コードで、米国のUPS(United Parcel Service)が開発しました。

主に物流業界で使用され、高速でのスキャンが可能なため、国際配送や貨物追跡において重要な役割を果たしています。

MaxiCodeの例

MaxiCodeに関するより詳しい解説はこちらから

GS1 合成コード

GS1合成コードの例

GS1合成コードは、一次元コード(バーコード)と二次元コードを組み合わせたハイブリッド型のコードです。医薬品や食品のトレーサビリティ管理に利用されます。

使用される一次元シンボル(下の層)

  • JAN(EAN)/UPCコード
  • GS1-128
  • GS1データバー

使用される二次元シンボル(上の層)は以下の通りです。

  • PDF417
  • MicroPDF417

GS1合成シンボルの種類

GS1合成シンボルには以下の派生フォーマットが存在します。

タイプ
上層(二次元コード)
下層(バーコード)
CC-A
MicroPDF417
GS1 DataBar、JAN(EAN)/UPCコード、GS1-128
CC-B
MicroPDF417
GS1 DataBar、JAN(EAN)/UPCコード、GS1-128
CC-C
PDF417
GS1-128

QRコードと二次元コードの違い

冒頭部分で解説した通り、QRコードは二次元コードの一種であり、最も普及している形式です。

他の二次元コードと比べて、以下のような特徴があります。

  • 高速読み取り:スマートフォンのカメラなどで素早くスキャン可能。
  • 高いエラー訂正能力:汚れや破損があってもデータを復元できる。
  • 幅広い用途:決済・広告・チケットなど。

特にQRコードはスマートフォンで手軽に読み取りができるようになっているので他の二次元コードと比較してtoCサービスなど身近な場所で利用されています。

バーコードと二次元コードの違い

バーコードと二次元コードの違いは以下のような点にあります。

  • バーコードは種類によっては使用できる文字が数字のみの場合も
  • 情報密度(同じ情報を表現する時、二次元コードの方が少ない面積でOK)

二次元コードの代表であるQRコードは様々な文字に対応しており、例えばURLへのリンクに使用されます。

一方、特に多くの方にとっての一番身近なバーコードはJANコードです。JANコードはスーパーやコンビニにある商品についているバーコードでレジで読み取り利用します。

使い分けとしては、より複雑な情報を表現するのに向いているのが二次元コードで、シンプルな情報のみを高速で読み取りたい場合にはバーコードが利用されています。

バーコード(一次元コード)の種類についての解説はこちらから

二次元コードの作成方法

このページでご紹介した二次元コードは全てQR TOOLで作成することができます。

対応している二次元コードは以下の通りです。

  • QRコード
  • マイクロQRコード
  • rMQRコード
  • DataMatrix(データマトリックス)(正方形・長方形・GS1)
  • PDF417
  • コンパクトPDF417
  • マイクロPDF417
  • AztecCode(標準・コンパクト・Rune)
  • AztecCode
  • MaxiCode

全て無料・登録不要・商用利用可能でご利用いただけます。

QR TOOL | 二次元コード作成

QR TOOLトップページ

二次元コードの読み取り方法

QR TOOLでは二次元コードの読み取りにも対応しています。

読み取りに対応しているコードは以下の通りです。

  • JANコード(EAN13)
  • JANコード(EAN8)
  • QRコード
  • AZTEC
  • CODE39
  • CODE93
  • CODE128
  • ITF
  • PDF417
  • UPC-A
  • UPC-E
  • DATA MATRIX
  • MAXICODE
  • GS1 Databar(RSS14)
  • GS1 Databar拡張版(RSS EXPANDED)

二次元コード・バーコードをオンライン読み取り

オンラインバーコードスキャナー(QRTOOL)

まとめ

この記事ではQRコードを含む二次元コードをご紹介しました。

それぞれ用途が違い改めて見てみると面白いですね。

みなさんも身近にある二次元コードを見つけてみてください!

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。

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