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メールアドレスのQRコード作成は簡単!無料ツールでの作り方とビジネス活用法を解説

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「問い合わせフォームへの入力が手間…」「アンケート回答のメールをスムーズに送ってもらいたい」。 そんな課題は、QRコードで解決できるかもしれません。QRコードをスキャンするだけで、指定したメールアドレス宛に、件名や本文が入力された状態のメールアプリを起動させることが可能です。 この記事では、この便利なメール起動用QRコードの作成方法・おすすめの無料ツール3選、ビジネスシーンでの具体的な活用事例、導入メリットまで詳しく解説します。

目次

  1. 用途で使い分けよう!メールアドレスQRコードは2種類ある
  2. QRコードはこう使う!ビジネスシーン別・効果が上がる活用事例
  3. 無料でメール作成用QRコードを作成する方法
  4. メール作成用QRコードが役立つ場面
  5. メール作成用QRコードのメリット
  6. QRコード自体でメールを起動することはできる?
  7. 意外と知らない?QRコードを読み取る側の操作方法
  8. メール作成用QRコード利用時の注意点
  9. メールアドレスQRコードは安全?危険性やセキュリティについて
  10. よくある質問(Q&A)
  11. まとめ: QRコードでメールの送受信を便利に

用途で使い分けよう!メールアドレスQRコードは2種類ある

一口に「メールアドレスのQRコード」と言っても、実は目的によって作成すべきQRコードは2種類あります。

それぞれの特徴を理解し、あなたの目的に合ったQRコードを作成することが、効果を最大化するカギです。

1. シンプルタイプ(メールアドレスのみ)

「自分のメールアドレスを、LINEを交換するように手軽に相手に伝えたい」という場合に最適なのが、メールアドレス情報だけを含んだシンプルなQRコードです。

読み取ると、相手のスマートフォンでメールアプリが起動し、宛先(To)にあなたのメールアドレスが自動で入力されます。

  • 主な用途: 個人の連絡先交換、名刺に載せてアドレスを伝える
  • メリット: 作成が非常に簡単。相手に用件を自由に書いてもらえる。

2. 自動入力タイプ(件名・本文あり)

「特定の要件に関する問い合わせをスムーズに受け付けたい」というビジネスシーンで絶大な効果を発揮するのが、この自動入力タイプです。

宛先に加えて、件名や本文の内容もあらかじめ設定できます。例えば、件名に「〇〇に関するお問い合わせ」、本文に「下記にご記入ください」といったテンプレートを設定しておくことが可能です。

  • 主な用途: ビジネスでの問い合わせ、資料請求、イベント申し込み、アンケート協力依頼
  • メリット: 相手の入力の手間を極限まで省けるため、問い合わせのハードルが下がり、コンバージョン率の向上が期待できる。

この記事で後ほど紹介する無料ツールを使えば、どちらのタイプのQRコードも驚くほど簡単に作成できます。

QRコードはこう使う!ビジネスシーン別・効果が上がる活用事例

メールアドレスのQRコードは、アイデア次第で様々なビジネスシーンの課題を解決できます。ここでは、具体的な活用事例を3つご紹介します。

活用例1:名刺・ショップカード|連絡先交換をスマートに

名刺にメールアドレスのQRコードを印刷しておけば、相手はスマートフォンをかざすだけで、あなたのメールアドレスが入力された状態でメーラーを起動できます。

【ポイント】 口頭で伝えたり、相手に手入力してもらったりする必要がないため、聞き間違いや入力ミスといったトラブルを100%防げます。 また、「〇〇株式会社の△△です」と本文にあらかじめ署名を入れておけば、より丁寧な印象を与えられるでしょう。

活用例2:イベント・セミナー|アンケート回収率を劇的に改善

イベントやセミナー終了後、アンケートの協力を依頼しても、なかなか回答が集まらないことはありませんか?

そんな時は、投影資料の最後や配布資料に「アンケート回答用QRコード」を掲載しましょう。件名に「〇〇セミナーのアンケート回答」、本文に回答フォームのURLを記載したQRコードを用意すれば、参加者はその場で手軽にアクセスできます。紙のアンケートを回収・集計する手間も省け、業務効率化にも繋がります。

活用例3:商品カタログ・チラシ|見込み客の「今すぐ聞きたい」を逃さない

商品カタログやチラシ、ポスターなどにQRコードを掲載すれば、興味を持ってくれたお客様をスムーズに問い合わせへと誘導できます。

【ポイント】 「商品Aに関するお問い合わせ」「B店への来店予約」のように、QRコードごとに件名や宛先を変えておくのがおすすめです。これにより、お客様が何に興味を持って連絡をくれたのかが一目瞭然になり、その後の対応が格段にスムーズになります。


これらの活用例は問い合わせフォームを作成する場合とのメリット・デメリットを比較することをおすすめします。

例えば回答データを処理する場合などは問い合わせフォームの方が便利な場合があります。

問い合わせフォームとメール起動QRコードの比較


無料でメール作成用QRコードを作成する方法

無料でメール送信用QRコードを作成する方法

最も手軽な方法として、QR TOOLのような無料のオンラインツールを活用することが挙げられます。

このツールでは、メール起動用QRコードを簡単に作成できます。

QR TOOLを使用したメールリンクの例

以下に具体的な手順を示します:

  1. QR TOOLのウェブサイトにアクセス
  2. 必要な情報を入力
    1. 送信先メールアドレス:QRコードを読み取った際に自動入力される宛先。
    2. 件名(任意):メールの件名をあらかじめ設定できます。
    3. 本文(任意):事前に入力したい内容をここに記入します。
    4. ボタン表示(任意):ボタンに表示される文字を設定。
  3. 作成されたQRコードをダウンロード

これだけで、QRコードをスキャンするだけで特定のメールが作成されるようになります。

[入力画面]

入力画面

[起動ボタンプレビュー]

起動ボタンプレビュー

[URL発行・QRコードデザインへを押すとQRコードの設定へ]

URL発行・QRコードデザインへを押すとQRコードの設定へ

おすすめの無料メール作成用QRコード作成ツール3選

ここでは前述のQR TOOLを含め3つのオンラインツールをご紹介します。

  1.  QR TOOL | 宛先・件名・本文指定可能【一番おすすめ】
  2. QRのススメ | 初心者に優しいサイト
  3. CMAN | 静的なメール作成

以下で詳細を解説します。

1. QR TOOL | 宛先・件名・本文指定可能【一番おすすめ】

まず一番におすすめするのは日本の法人が運営しているオンラインQRコードツールのQR TOOLです。

他のツールと比較した際の特徴は「宛先」「件名」「本文」を長文であっても指定可能である点です。

これは特にアンケートや、各種応募、問い合わせなどを受け付ける際に大きなメリットになります。

メール送信用QRコードを作成(宛先・件名・本文設定可能)

QR TOOLのQRコード作成画面

2. QRのススメ | 初心者に優しいサイト

次におすすめするのがQRのススメです。こちらのサイトでも前述のQR TOOLと同様のメール送信用のQRコードを作成することができます。

各種丁寧な解説があるのが特徴で特に初心者の方にはおすすめできます。

記事執筆時点で400字ぐらいまでの文字制限があるので、本文に長文を含める必要がない方はこちらを候補にされるのも良いでしょう。

QRのススメ

出典: QRのススメ

3. CMAN | 静的なメール作成

最後にご紹介するのがCMAN.jpのQRコード作成機能です。

前述の二つのツールと大きく異なるのがこのツールで作成できるのは静的なQRコードであるという点です。

参考記事: 動的(可変)QRコード・静的QRコードとは?

このツールでは宛先のメールアドレスのみ指定が可能です。

よって用途としてはアンケートや応募で返信用の本文を指定するのには向いていません。

別の特徴としてはメールアドレス入力の際にメールサーバーの存在を確認される点です。これにより入力間違いが少し減らすことができるのではないかと推測します。

Cman.jp

出典: CMAN

紹介したオンラインツールの比較

ここでは3つのオンラインツールをご紹介しましたがそれぞれのツール表を比較表にまとめました。

ツール
QR TOOL
QRのススメ
CMAN
無料・有料
無料
無料
無料
文字数制限
件名: 100文字/本文: 1,000文字
宛先・件名・本文合わせて400字ぐらい
メール以外入力不可
宛先(To)設定
可能
可能
可能
件名設定
可能
可能
不可
本文設定
可能
可能
不可
デザイン
可能
可能
△(色・誤り訂正レベルは可能)
出力画像形式変更
可能
可能
可能
用途
すべて
すべて
空メールの場合など
複数宛先(To)
可能
不可
不可
CC設定
可能
不可
不可
BCC設定
可能
不可
不可

用途に応じたツールを選択してください。

メール作成用QRコードが役立つ場面

メール作成用のQRコードは、ユーザーのアクションを後押しし、コミュニケーションを円滑にするための様々なシーンで活躍します。具体的な活用場面を見ていきましょう。

  • スムーズな問い合わせを実現: Webサイトのフッターやパンフレット、製品パッケージなどに設置。ユーザーはメールアドレスを探したり、コピー&ペーストしたりする手間なく、疑問点や要望をすぐに送信できます。「お問い合わせはこちら」といった文言と共に設置するのが効果的です。
  • アンケート回答率を向上: 店舗のテーブルPOPやイベント会場のパネル、プレゼン資料などにQRコードを掲載。メール返信形式の簡単なアンケートであれば、ユーザーはスキャンして少し追記するだけで回答を完了できます。Webフォーム作成の手間を省きたい場合にも有効です。
  • 注文・予約プロセスを簡略化: テイクアウトメニューやサービスの案内チラシにQRコードを設置。「〇〇を注文します」「〇月〇日に予約希望」といった定型文を本文に入れておけば、ユーザーは必要最低限の情報(名前、連絡先など)を追記するだけで、簡単に注文や予約のリクエストを送れます。
  • イベント参加・資料請求を手軽に: セミナー案内や展示会のブースなどで活用。「イベント参加希望」「資料請求」などの件名と、氏名や会社名といった必要記入項目を本文にテンプレートとして設定。ユーザーは迷うことなく、スムーズに申し込みや請求のアクションに移れます。

Web上のフォームを利用したアンケートの作成方法はこちらの記事で解説していますのでよろしければご参考にどうぞ。

メール作成用QRコードのメリット

メール作成用QRコードの導入は、QRコードを読み取るユーザー(送信者)と、メールを受け取る設置者(受信者)の双方にメリットをもたらします。

ユーザー側のメリット(送信者)

  1. 入力の手間と時間を大幅削減: メールアドレス、件名、定型文などを手入力する必要がなくなります。スキャンして、少し情報を加えるだけですぐに送信できるため、非常に手軽です。
  2. 入力ミスによる誤送信を防止: 特に複雑なメールアドレスや、決まった形式の件名などを間違える心配がありません。確実な情報伝達をサポートします。
  3. 心理的なハードル低下: 「メールを送るのが面倒」という気持ちを軽減し、問い合わせやアンケート回答といったアクションを促しやすくなります。

設置者側のメリット(受信者)

  1. 対応の効率化: 件名が統一されるため、受信トレイでのメール振り分けや管理が容易になります。また、本文に必要な項目がテンプレート化されていれば、確認漏れを防ぎ、迅速な対応につながります。
  2. ユーザーエンゲージメントの向上: スムーズなコミュニケーション体験を提供することで、顧客満足度の向上や、コンバージョン率(問い合わせ率、回答率など)の改善が期待できます。
  3. 幅広い媒体での活用: Webサイトはもちろん、印刷物(チラシ、名刺、ポスターなど)にも簡単に設置でき、オフラインからオンラインへの誘導をスムーズに行えます。

ショートメッセージ(SMS)を起動するQRコードの作成方法する方法の解説はこちらから

QRコード自体でメールを起動することはできる?

QRコードだけで起動する場合のフォーマット

単純に1件のメールアドレスをQRコード化するのであれば以下のようなフォーマットがあります。

  1. 単純にメールアドレスをQRコード化する(例: [email protected]
  2. 「mailto:」をメールアドレスの前につける(例: mailto:[email protected]
  3. 「MAILTO:」をメールアドレスの前につける(例: MAILTO:[email protected]
  4. SMTP:<メールアドレス>:<タイトル>:<本文>

iPhone・Androidスマートフォン各アプリでの読み取りテスト結果対応状況を一覧にしました。

フォーマット
iPhone標準カメラ
Pixelカメラ
Googleレンズ
Androidクイックアクセス
「メールアドレス」
対応
対応
対応
対応
mailto:「メールアドレス」
対応
対応
対応
対応
MAILTO:「メールアドレス」
対応
対応
対応
対応
SMTP:「メールアドレス」:「タイトル」:「本文」
非対応
対応
非対応
非対応

この結果から下記のようなことが言えます。

  • 「mailto:」と「MAILTO:」は同じ(読み取り側の挙動は変わらない)で使用しても問題無い
  • 「SMTP:...」はタイトル・本文が入るフォーマットですがほぼ対応していない

次に複数の宛先(To)を設定できるかを試します。複数のメールアドレスを宛先にする場合はメールアドレス間をカンマで区切ります。

  1. メールアドレスのみを並べる(例: [email protected],[email protected]
  2. mailto:に続けてメールアドレスのみを並べる(例: mailto:[email protected],[email protected]

この内容で読み取りテストを行った結果です。

フォーマット
iPhone標準カメラ
Pixelカメラ
Googleレンズ
Androidクイックアクセス
「メールアドレス」複数をカンマで繋ぐ
非対応
非対応
対応
非対応
mailto:「メールアドレス」複数をカンマで繋ぐ
対応
対応
対応
対応

後者の形式であれば宛先(To)を複数カンマで区切って使用できることがわかりました。

QRコードだけでは長文の件名・本文は不可能?

前述のように宛先だけであれば直接QRコード化することができますが、結論として件名・本文を直接QRコード化するのは難しいです。

それを解決するのが、ここまででご紹介したQR TOOLです。その仕組みは以下の通りです。

件名・内容を含ませるには?

Webページ上のリンクの形式であれば、宛名・件名・本文を指定してメールを起動することが可能です。

そのリンクに使用するのは以下のフォーマットになります。

mailto:[email protected]?subject=テスト件名&body=こちらはテストの内容です

  • mailto: の後に送信先メールアドレスを指定します。
  • ?subject= に続けて件名を入力します。
  • &body= に本文を記載します。

これを実現しているのが前述のQR TOOLです。

[QR TOOLのメール起動リンク仕組み]

QR TOOLのメール起動リンク仕組み

意外と知らない?QRコードを読み取る側の操作方法

QRコードを作成する側だけでなく、読み取る側の使い方を理解しておくことも大切です。相手に使い方を聞かれた際に、スマートに案内できるようにしておきましょう。

操作は非常に簡単です。

  1. スマートフォン標準のカメラアプリを起動する
  2. カメラをQRコードにかざす
  3. 画面に表示される通知(ポップアップ)をタップする

iPhone・Androidともに基本的にはこれだけで、自動的にメールアプリが起動し、宛先や件名が入力された状態になります。

特別なアプリをインストールする必要はありません。

※一部の古い機種やAndroid端末では、別途QRコードリーダーアプリが必要な場合があります。

参考記事: 

iPhoneでQRコードを読み取る方法

Androidスマホ上のQRコードを読み取る方法

メール作成用QRコード利用時の注意点

手軽で便利なメール作成用QRコードですが、効果的に活用するためにはいくつか注意点があります。

  1. 何のQRコードか明記する: QRコードの近くに「お問い合わせはこちら」「アンケート回答用QRコード」など、スキャンすると何が起こるのかを具体的に記載しましょう。ユーザーが安心してスキャンできます。
  2. 読み取りテストを必ず行う: QRコードを作成したら、実際に複数のスマートフォンやアプリで正しくメールアプリが起動し、宛先・件名・本文が意図通りに設定されるかを確認しましょう。特に長い日本語の件名や本文は、文字コードの問題で文字化けする可能性もゼロではありません。
  3. ユーザーの環境による動作の違い: ユーザーが使用しているスマートフォンのOSや、デフォルトのメールアプリ、QRコード読み取りアプリによっては、動作が若干異なる場合があります。広く使われている環境でのテストが重要です。
  4. メールアプリの設定確認: ユーザーのスマートフォンにメールアカウントが設定されていない場合、QRコードを読み取ってもメールアプリが起動しない、または送信できないことがあります。
  5. 文字数制限の考慮: QRコードは多くの情報を格納できますが、情報量が多すぎるとQRコードのドットが細かくなり、読み取り精度が低下する可能性があります。特に長い本文を直接QRコードに埋め込むのではなく、ご紹介したオンラインツールのようにWebページを経由してメールを生成するタイプのツールを利用すると、この問題を回避できます。
  6. セキュリティ意識: 悪意のある第三者が偽のQRコードにすり替える可能性も考慮し、設置場所の管理には注意しましょう。また、ユーザーに対して「提供元が明らかなQRコード以外は安易にスキャンしない」といった一般的な注意喚起も有効です。

QRコードの読み取りテストはこちらから

参考記事1: QRコードは安全?危険性・見分け方・安全確認の必須ポイント

参考記事2: QRコードが読み取れない!原因と誰でもできる対処法を徹底解説

メールアドレスQRコードは安全?危険性やセキュリティについて

QRコードは非常に便利ですが、メールアドレスという個人情報を含むため、「不特定多数に公開しても安全なの?」「危険性はないの?」とセキュリティ面で気になる方も多いでしょう。

結論から言うと、QRコードの仕組み自体に危険性はありませんが、使い方によってはリスクが伴います。

ここでは「QRコードを作成・公開する側」と「QRコードを読み取る側」、両方の視点から、安全に利用するためのポイントを解説します。

【作成者向け】安全なQRコードを公開するための2つのポイント

ご自身のメールアドレスをQRコードにする際に、知っておくべき注意点です。

1. 公開する場所に注意する

名刺のように特定の相手に手渡すQRコードと、Webサイトやチラシのように不特定多数の目に触れるQRコードとでは、リスクが異なります。

公開範囲が広い場所にメールアドレスを載せたQRコードを掲示すると、スパムメールや迷惑メールの収集対象となる可能性が高まります。対策として、普段使いのメールアドレスではなく、問い合わせ専用のフリーメールアドレスなどを用意することをお勧めします。

2. 信頼できる作成ツールを利用する

QRコードは誰でも簡単に作成できますが、作成ツールの中には、意図しない情報を埋め込んだり、ユーザー情報を収集したりする悪意のあるサイトも存在する可能性があります。

必ず、運営元が明らかで実績のある作成ツールを利用しましょう。その点、弊社の「QR TOOL」は、不要な情報を埋め込むことなく、安全にご利用いただけるツールです。

【読み取り側向け】不審なQRコードから身を守る2つのポイント

逆に、あなたが誰かのQRコードを読み取る際の注意点です。

1. 提供元が不明なQRコードは安易にスキャンしない

街中のステッカーや、SNSで出所のわからない人物が投稿したQRコードなどを興味本位でスキャンするのは危険です。

悪意のある人物が作成したQRコードの場合、フィッシング詐欺サイトに誘導されたり、ウイルスに感染させられたり、意図しない宛先にメールを送信させられたりする可能性があります。誰が、何のために設置したのかが明らかなQRコードのみをスキャンするようにしましょう。

2. スキャン後に宛先や内容を必ず確認する

ほとんどのスマートフォンやリーダーアプリは、QRコードを読み取った後、すぐにメールを送信するのではなく、「"メール"で開きますか?」のように、一度ユーザーに確認を求めます。

この時に、画面に表示された宛先のメールアドレスや件名が、意図したものと合っているか必ず確認する習慣をつけましょう。もし少しでも怪しいと感じたら、メールを開かずにキャンセルしてください。

このように、QRコードは作成者と利用者の双方が正しい知識を持って利用することで、その利便性を安全に享受できます。

よくある質問(Q&A)

メールアドレス用のQRコードについて、お客様からよくいただくご質問をまとめました。

Q. QRコードに有効期限はありますか?

A. QRコード自体には有効期限はありません。QRコードに設定したメールアドレスが有効である限り、半永久的に使用できます。そのため、一度名刺や印刷物に載せてしまえば、長期間にわたって活用いただけます。

参考記事: QRコードの有効期限は?期限の有無とその理由や仕組みを解説

Q. 作成したQRコードの色やデザインは変更できますか?

A. はい、可能です。この記事でご紹介したような無料ツールを使えば、QRコードの色を変更したり、中央に会社のロゴを入れたりする「デザインQRコード」を作成できます。ただし、デザインが複雑すぎたり、色味が薄すぎたりすると、読み取り精度が低下する可能性があるため、作成後は必ずご自身のスマートフォンでテスト読み取りを行ってください。

参考記事: 

QRコードの色を変える方法・背景との関係・読み取り性能を解説

QRコードの真ん中(中央)にロゴを入れる方法【おすすめ2選】

Q. 1つのQRコードに、複数のメールアドレスを設定できますか?

A. QR TOOLでは複数の宛先(To)やCC/BCCに対応しています。それ以外のツールでは1つのQRコードで設定できる宛先(To)は1つのみです。

参考記事: 1つのQRコードで複数のメールアドレスに送信する方法

Q. 安全に利用するための注意点はありますか?

A. QRコードは非常に便利ですが、見ただけではリンク先が分からないという側面もあります。悪意のある第三者が、不審なサイトへ誘導するQRコードを作成することも可能です。ビジネスで利用する際は、自社で作成・管理した信頼できるQRコードであることをお客様に伝えましょう。また、ご自身がQRコードを読み取る際も、提供元が明らかでないものは安易にスキャンしないようご注意ください。

参考記事: QRコードは安全?危険性・見分け方・安全確認の必須ポイント

まとめ: QRコードでメールの送受信を便利に

この記事では、QRコードをスキャンするだけで、宛先・件名・本文が設定されたメールを作成する方法とそのメリット、活用場面、注意点について解説しました。

メール作成用QRコードは、ユーザーにとっては入力の手間やミスを減らし、設置者にとっては情報管理の効率化やユーザーアクションの促進につながる、双方にとってメリットの大きいツールです。

特に、問い合わせ窓口の設置、アンケートの実施、簡単な注文受付、イベント申し込みなど、定型的なメールコミュニケーションが発生する場面で大きな効果を発揮します。

ご紹介したQRコード作成ツールを使えば、誰でも簡単にメール起動用QRコードを作成できます。

ぜひこの記事で紹介したポイントや注意点を参考に、あなたのビジネスや活動にQRコードを取り入れて、コミュニケーションの効率化と円滑化を実現してみてはいかがでしょうか。

メール送信用QRコードを無料で作成する

QR TOOL紹介画像

参考記事: 問い合わせフォームとメール起動用QRコードの比較

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。

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