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無料でメール送信用QRコードを作成する方法【おすすめ3選】

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「問い合わせフォームへの入力が手間…」「アンケート回答のメールをスムーズに送ってもらいたい」。 そんな課題は、QRコードで解決できるかもしれません。QRコードをスキャンするだけで、指定したメールアドレス宛に、件名や本文が入力された状態のメールアプリを起動させることが可能です。 この記事では、この便利なメール起動用QRコードの作成方法・おすすめの無料ツール3選、ビジネスシーンでの具体的な活用事例、導入メリットまで詳しく解説します。

無料でメール作成用QRコードを作成する方法

無料でメール送信用QRコードを作成する方法

最も手軽な方法として、QR TOOLのような無料のオンラインツールを活用することが挙げられます。

このツールでは、メール起動用QRコードを簡単に作成できます。

QR TOOLを使用したメールリンクの例

以下に具体的な手順を示します:

  1. QR TOOLのウェブサイトにアクセス
  2. 必要な情報を入力
    1. 送信先メールアドレス:QRコードを読み取った際に自動入力される宛先。
    2. 件名(任意):メールの件名をあらかじめ設定できます。
    3. 本文(任意):事前に入力したい内容をここに記入します。
    4. ボタン表示(任意):ボタンに表示される文字を設定。
  3. 作成されたQRコードをダウンロード

これだけで、QRコードをスキャンするだけで特定のメールが作成されるようになります。

[入力画面]

入力画面

[起動ボタンプレビュー]

起動ボタンプレビュー

[URL発行・QRコードデザインへを押すとQRコードの設定へ]

URL発行・QRコードデザインへを押すとQRコードの設定へ

おすすめの無料メール作成用QRコード作成ツール3選

ここでは前述のQR TOOLを含め3つのオンラインツールをご紹介します。

  1.  QR TOOL | 宛先・件名・本文指定可能【一番おすすめ】
  2. QRのススメ | 初心者に優しいサイト
  3. CMAN | 静的なメール作成

以下で詳細を解説します。

1. QR TOOL | 宛先・件名・本文指定可能【一番おすすめ】

まず一番におすすめするのは日本の法人が運営しているオンラインQRコードツールのQR TOOLです。

他のツールと比較した際の特徴は「宛先」「件名」「本文」を長文であっても指定可能である点です。

これは特にアンケートや、各種応募、問い合わせなどを受け付ける際に大きなメリットになります。

メール送信用QRコードを作成(宛先・件名・本文設定可能)

QR TOOLのQRコード作成画面

2. QRのススメ | 初心者に優しいサイト

次におすすめするのがQRのススメです。こちらのサイトでも前述のQR TOOLと同様のメール送信用のQRコードを作成することができます。

各種丁寧な解説があるのが特徴で特に初心者の方にはおすすめできます。

記事執筆時点で400字ぐらいまでの文字制限があるので、本文に長文を含める必要がない方はこちらを候補にされるのも良いでしょう。

QRのススメ

出典: QRのススメ

3. CMAN | 静的なメール作成

最後にご紹介するのがCMAN.jpのQRコード作成機能です。

前述の二つのツールと大きく異なるのがこのツールで作成できるのは静的なQRコードであるという点です。

参考記事: 動的(可変)QRコード・静的QRコードとは?

このツールでは宛先のメールアドレスのみ指定が可能です。

よって用途としてはアンケートや応募で返信用の本文を指定するのには向いていません。

別の特徴としてはメールアドレス入力の際にメールサーバーの存在を確認される点です。これにより入力間違いが少し減らすことができるのではないかと推測します。

Cman.jp

出典: CMAN

紹介したオンラインツールの比較

ここでは3つのオンラインツールをご紹介しましたがそれぞれのツール表を比較表にまとめました。

ツール
QR TOOL
QRのススメ
CMAN
無料・有料
無料
無料
無料
文字数制限
件名: 100文字/本文: 1,000文字
宛先・件名・本文合わせて400字ぐらい
メール以外入力不可
宛先指定
可能
可能
可能
件名指定
可能
可能
不可
本文指定
可能
可能
不可
デザイン
可能
可能
△(色・誤り訂正レベルは可能)
出力画像形式変更
可能
可能
可能
用途
すべて
すべて
空メールの場合など

用途に応じたツールを選択してください。

メール作成用QRコードが役立つ場面

メール作成用のQRコードは、ユーザーのアクションを後押しし、コミュニケーションを円滑にするための様々なシーンで活躍します。具体的な活用場面を見ていきましょう。

  • スムーズな問い合わせを実現: Webサイトのフッターやパンフレット、製品パッケージなどに設置。ユーザーはメールアドレスを探したり、コピー&ペーストしたりする手間なく、疑問点や要望をすぐに送信できます。「お問い合わせはこちら」といった文言と共に設置するのが効果的です。
  • アンケート回答率を向上: 店舗のテーブルPOPやイベント会場のパネル、プレゼン資料などにQRコードを掲載。メール返信形式の簡単なアンケートであれば、ユーザーはスキャンして少し追記するだけで回答を完了できます。Webフォーム作成の手間を省きたい場合にも有効です。
  • 注文・予約プロセスを簡略化: テイクアウトメニューやサービスの案内チラシにQRコードを設置。「〇〇を注文します」「〇月〇日に予約希望」といった定型文を本文に入れておけば、ユーザーは必要最低限の情報(名前、連絡先など)を追記するだけで、簡単に注文や予約のリクエストを送れます。
  • イベント参加・資料請求を手軽に: セミナー案内や展示会のブースなどで活用。「イベント参加希望」「資料請求」などの件名と、氏名や会社名といった必要記入項目を本文にテンプレートとして設定。ユーザーは迷うことなく、スムーズに申し込みや請求のアクションに移れます。

Web上のフォームを利用したアンケートの作成方法はこちらの記事で解説していますのでよろしければご参考にどうぞ。

メール作成用QRコードのメリット

メール作成用QRコードの導入は、QRコードを読み取るユーザー(送信者)と、メールを受け取る設置者(受信者)の双方にメリットをもたらします。

ユーザー側のメリット(送信者)

  1. 入力の手間と時間を大幅削減: メールアドレス、件名、定型文などを手入力する必要がなくなります。スキャンして、少し情報を加えるだけですぐに送信できるため、非常に手軽です。
  2. 入力ミスによる誤送信を防止: 特に複雑なメールアドレスや、決まった形式の件名などを間違える心配がありません。確実な情報伝達をサポートします。
  3. 心理的なハードル低下: 「メールを送るのが面倒」という気持ちを軽減し、問い合わせやアンケート回答といったアクションを促しやすくなります。

設置者側のメリット(受信者)

  1. 対応の効率化: 件名が統一されるため、受信トレイでのメール振り分けや管理が容易になります。また、本文に必要な項目がテンプレート化されていれば、確認漏れを防ぎ、迅速な対応につながります。
  2. ユーザーエンゲージメントの向上: スムーズなコミュニケーション体験を提供することで、顧客満足度の向上や、コンバージョン率(問い合わせ率、回答率など)の改善が期待できます。
  3. 幅広い媒体での活用: Webサイトはもちろん、印刷物(チラシ、名刺、ポスターなど)にも簡単に設置でき、オフラインからオンラインへの誘導をスムーズに行えます。

ショートメッセージ(SMS)を起動するQRコードの作成方法する方法の解説はこちらから

QRコード自体でメールを起動することはできる?

QRコードだけでは長文の件名・本文は不可能?

メール起動用QRコードは前述の通りQR TOOLというオンラインツールをおすすめしました。

一方、QRコードにはあらゆる文字列を持たすことができるので、直接QRコードに件名や本文の情報を持たすことができないかと疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。

結論、持たせた文字列をどのように扱うかはQRコードリーダーとして使用する端末に依存するので実質難しいです。

件名・内容を含ませるには?

Webページ上のリンクの形式であれば、宛名・件名・本文を指定してメールを起動することが可能です。

そのリンクに使用するのは以下のフォーマットになります。

mailto:[email protected]?subject=テスト件名&body=こちらはテストの内容です

  • mailto: の後に送信先メールアドレスを指定します。
  • ?subject= に続けて件名を入力します。
  • &body= に本文を記載します。

これを実現しているのが前述のQR TOOLです。

[QR TOOLのメール起動リンク仕組み]

QR TOOLのメール起動リンク仕組み

メール作成用QRコード利用時の注意点

手軽で便利なメール作成用QRコードですが、効果的に活用するためにはいくつか注意点があります。

  1. 何のQRコードか明記する: QRコードの近くに「お問い合わせはこちら」「アンケート回答用QRコード」など、スキャンすると何が起こるのかを具体的に記載しましょう。ユーザーが安心してスキャンできます。
  2. 読み取りテストを必ず行う: QRコードを作成したら、実際に複数のスマートフォンやアプリで正しくメールアプリが起動し、宛先・件名・本文が意図通りに設定されるかを確認しましょう。特に長い日本語の件名や本文は、文字コードの問題で文字化けする可能性もゼロではありません。
  3. ユーザーの環境による動作の違い: ユーザーが使用しているスマートフォンのOSや、デフォルトのメールアプリ、QRコード読み取りアプリによっては、動作が若干異なる場合があります。広く使われている環境でのテストが重要です。
  4. メールアプリの設定確認: ユーザーのスマートフォンにメールアカウントが設定されていない場合、QRコードを読み取ってもメールアプリが起動しない、または送信できないことがあります。
  5. 文字数制限の考慮: QRコードは多くの情報を格納できますが、情報量が多すぎるとQRコードのドットが細かくなり、読み取り精度が低下する可能性があります。特に長い本文を直接QRコードに埋め込むのではなく、ご紹介したオンラインツールのようにWebページを経由してメールを生成するタイプのツールを利用すると、この問題を回避できます。
  6. セキュリティ意識: 悪意のある第三者が偽のQRコードにすり替える可能性も考慮し、設置場所の管理には注意しましょう。また、ユーザーに対して「提供元が明らかなQRコード以外は安易にスキャンしない」といった一般的な注意喚起も有効です。

QRコードの読み取りテストはこちらから

参考記事1: QRコードは安全?危険性・見分け方・安全確認の必須ポイント

参考記事2: QRコードが読み取れない!原因と誰でもできる対処法を徹底解説

まとめ: QRコードでメールの送受信を便利に

この記事では、QRコードをスキャンするだけで、宛先・件名・本文が設定されたメールを作成する方法とそのメリット、活用場面、注意点について解説しました。

メール作成用QRコードは、ユーザーにとっては入力の手間やミスを減らし、設置者にとっては情報管理の効率化やユーザーアクションの促進につながる、双方にとってメリットの大きいツールです。

特に、問い合わせ窓口の設置、アンケートの実施、簡単な注文受付、イベント申し込みなど、定型的なメールコミュニケーションが発生する場面で大きな効果を発揮します。

ご紹介したQRコード作成ツールを使えば、誰でも簡単にメール起動用QRコードを作成できます。

ぜひこの記事で紹介したポイントや注意点を参考に、あなたのビジネスや活動にQRコードを取り入れて、コミュニケーションの効率化と円滑化を実現してみてはいかがでしょうか。

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。

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