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QRコードは別名二次元コードで少ないデータを高速で読み取りするのに便利です。今回のテーマはPDFをQRコード化するですが直接PDFをQRコード化することができるでしょうか?
結論、PDFは直接QRコード化することはできません。
理由としてはQRコードは軽量のデータ(URLなどの文字列)しか格納できない、また格納できたとしても、スマホなど読み取り端末側もQRコードも格納されているデータをPDFと認識できないからです。
よってPDFをQRコード化するには簡単なステップを追加する必要があります。
具体的にはクラウドストレージサービスにアップロード、リンクを発行、リンクをQRコード化というステップが必要になります。
この記事では4つご紹介します。PDFのみではなくパワーポイントなどのファイルを共有するのにも利用できるので試してみてください。
PDFファイルをQRコードに変換することは、特にビジネスやイベントの場での情報共有に大きなメリットをもたらします。具体的には、以下のような利点があります。
QRコードはスマートフォンやタブレットを使えば瞬時に読み取ることができ、紙の資料やメールでの送付と比べて手間がかかりません。例えば、セミナーの資料を参加者に配布したい場合、PDFファイルをQRコードにしてスクリーンに表示するだけで、多くの人が一斉にアクセスできます。
QRコードを使えば、長いURLを覚える必要がありません。特にビジネス文書やカタログのように、URLが複雑になりがちな場合、QRコードを利用することでエラーや手間を大幅に削減できます。
QRコードは簡単に共有範囲をコントロールできます。リンクの有効期限やパスワード保護を設定することで、不特定多数の人にアクセスされるリスクを軽減可能です。
次のセクションでは、Adobe公式のストレージを使ったQRコード作成機能について詳しく見ていきます。
Adobe公式のPDFソフトAdobe Acrobatを使用してPDFをQRコード化する方法をご紹介します。
記事執筆時点で無料プランでも5GBのストレージが付いていますので十分利用できます。
Adobe Acrobat Readerは無料で使用できますので、以下のページからダウンロードしておいてください。
https://get.adobe.com/jp/reader/
ダウンロードが完了したらPDF化したいファイルを開いて右上のリンクアイコン(この文書を他の人と共有するリンクを取得)をクリックしてください。
次に「リンクを取得」をクリックします。
その際閲覧者にコメントを許可するかどうかを選択できます。
Adobeのアカウントへログインされていない方はログインもしくは新規登録が必要になります。
新規登録の際には姓名・生年月日・メールアドレス等の情報が必要になります。
リンクを取得を押すとファイルが自動的にクラウドにアップロードされます。
リンクをコピーから
取得したリンクをQRコード化します。
手軽にQRコード化するにはQR TOOLがおすすめです。
無料・登録不要でオリジナルのQRコードを作成することができます。
PDFであることをわかりやすくするためアイコンを入れることも可能です。
以上のような手順でPDFをQRコード化することができました。
Adobeのアカウントが必要なことから頻繁にPDFを共有されるような方にはこの方法がおすすめです。
また無料では容量が5GBまでと制限されているため注意が必要です。
Google Driveは、無料で15GBまで利用可能なクラウドストレージサービスです。
今回ご紹介する3つで一番おすすめです。
このツールを使えば、簡単にPDFをQRコード化して共有することができます。
ここでは、Google Driveを活用した手順を具体的に解説します。
まず、PDFファイルをGoogle Driveにアップロードする手順から始めましょう。以下のステップに従ってください:
[ブラウザ版のファイルアップロード]
PDFをアップロードした後、共有リンクを生成し、それをQRコードに変換する手順は以下の通りです:
[共有アイコン位置]
[リンクを知っている全員を選択]
[共有者に許可するアクション]
取得したリンクをQRコード化します。
手軽にQRコード化するにはQR TOOLがおすすめです。
共有リンクの設定が適切でない場合、QRコードを読み取った相手がアクセスできない可能性があります。「リンクを知っている全員に共有」を選択するようにしてください。
Google Driveは手軽でありながら機能も充実しているため、初心者にもおすすめの方法です。
次のセクションでは、iPhone(iCloud)を使ったQRコード作成について説明します。
iPhoneユーザーにとって、iCloudを利用したPDFのQRコード作成は非常に便利です。Appleのエコシステムを活用することで、他のアプリやデバイスに頼らず作業を完結できます。5GBまでは無料で利用できます。
動作が確認できたブラウザ版の使用をおすすめします。
まず、PDFファイルをiCloudにアップロードする手順を説明します:
PDFをiCloud Driveに保存した後、共有リンクを生成し、QRコード化します:
[メニューから他の人と共同作業]
[対象者アクセス権を設定]
[共有をクリック]
この方法の最大のメリットは、iPhoneとiCloudのみで全ての作業が完結する点です。特に、Appleユーザーにとっては直感的で使いやすく、外部ツールをインストールする必要がないため手軽です。ただし、以下の点には注意してください:
このように、iCloudを活用する方法は特にAppleユーザーにおすすめです。次に、ギガファイル便を活用した方法をご紹介します。
出典: ギガファイル便
ギガファイル便は、大容量ファイルを簡単に送れる無料サービスとして人気があります。このサービスを活用すれば、PDFファイルの共有もQRコード化も非常に手軽に行えます。特に、登録不要で利用できる点が大きな魅力です。
ギガファイル便は、1ファイル200GBまでアップロード可能なオンラインストレージサービスです。ファイルごとにリンクを発行でき、保存期間やパスワード設定などの機能も備えています。特徴として以下が挙げられます:
PDFをギガファイル便にアップロードし、共有リンクを取得する方法は以下の通りです:
ギガファイル便には便利な機能が多い一方、以下の点に注意が必要です:
ギガファイル便は、特に大容量のPDFファイルを短期間で共有したい場合に最適な方法です。次のセクションでは、その他の無料QRコード作成ツールについてご紹介します。
無料で使用できるQRコード作成サービスをご紹介します。
以下のツールは、いずれも無料で利用でき、操作も簡単です:
QR TOOL
カスタマイズ機能が充実。QRコードの色やデザインを変更できるため、ブランドロゴを組み込んだQRコードも作成可能。
QRのススメ
シンプルなインターフェースで初心者向け。PDFのリンクを入力するだけでQRコードを生成可能。
CMANのQRコード作成ツール
サイズやエンコード形式など細かい設定が可能で、より専門的な利用に適している。サイズやエンコード形式など細かい設定が可能で、より専門的な利用におすすめです。
QRコード生成ツールを選ぶ際には、以下の点に注意してください:
無料ツールを最大限に活用するために、以下のコツを押さえておきましょう:
次のセクションでは、PDF共有時の注意点について掘り下げます。
作成したQRコードが読み取れない場合、以下のような点を確認してみてください。
今回はPDFをアップロードしリンクをQRコードにしました。ファイルがアップロードできてリンクが有効化されていることを確認してください。またQRコード化すつ際のURLの入力ミスがないか確認してください。
コードのサイズや解像度を確認する小さすぎると読み取りが困難になるため、十分なサイズで印刷・表示してください。
光の反射や傾きに注意するカメラがQRコードを正確に読み取れるように、反射を避け、正面からスキャンすることが重要です。
全てのQRコードには誤り訂正機能がついています。最大約30%QRコードが欠損したり汚れていても正常に読み取ることができます。
ただし約30%は最大なのでアイコンは中央に最大でも20%以下で入れることをお勧めします。
この記事では、「PDFを無料でQRコードを作成して共有する方法」を詳しく解説しました。
QRコードを活用することで、PDFの共有が簡単になり、閲覧者にとっても便利な仕組みを提供できます。
一般的におすすめのサービスはGoogle Driveでした。15GBの無料枠があり機能も充実しており、第一、慣れている方が多いことからおすすめです。
PDFの共有頻度が高い方にはAdobeもおすすめです。
QRコードの作成ツールには以下のような点でQR TOOLが一番おすすめです。
ぜひ活用してPDFをQRコード化してみてください。
QR WORLD(QRワールド) 編集部