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MacでQRコードを読み取る方法は?無料ツール・アプリなど

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「Macの画面に表示されたQRコードを読み取りたい」「Macのカメラを使ってQRコードをスキャンできないかな?」 スマートフォンのように標準でQRコードリーダーが搭載されているわけではないMac。いざパソコン上でQRコードを読み取る必要が出てくると、どうすれば良いか戸惑う方も多いのではないでしょうか。 しかし、ご安心ください。Macでもいくつかの方法を使えば、簡単にQRコードを読み取ることが可能です。 この記事では、MacでQRコードを読み取るための様々な方法を、オンラインツール、専用アプリ、ブラウザの拡張機能など利用するケースに分けて、メリット・デメリットと共に分かりやすく解説します。

【最初に確認】Macには標準のQRコードリーダーアプリはない

まず知っておきたいのは、iPhoneや多くのAndroidスマホとは異なり、現在のmacOS (2025年4月時点) には、カメラをかざすだけでQRコードを読み取る標準搭載の専用アプリは用意されていないということです。Photo Boothなどのカメラアプリにも、QRコードを直接認識する機能はありません。

そのため、MacでQRコードを読み取るには、何らかのツールやアプリを利用する必要があります。

MacでQRコードを読み取る主な方法

MacでQRコードを読み取る方法は、大きく分けて以下のカテゴリーがあります。

  1. オンラインQRコードリーダーを利用する (無料・手軽)
  2. 専用のMacアプリを利用する (高機能・オフライン可も)
  3. ウェブブラウザ拡張機能を利用する (ブラウジング中に便利)

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

1. オンラインQRコードリーダーを利用する

特別なソフトをインストールせずに、ウェブブラウザだけで手軽にQRコードを読み取れる方法です。ここでは日本の企業が運営している無料のQRコードリーダーのQRTOOLでの手順をご紹介します。

使い方 :

  1. オンラインQRコードリーダーのウェブサイトを開きます。
  2. 読み取り方法を選択します。
    1. 画像から(Macに保存・ダウンロードしてある写真や画像を選択しQRコードを読み取ります。
    2. カメラを起動して読み取る(Macの端末にあるウェブカメラを起動してQRコードを読み取る方法です。
  3. サイトがQRコードを解析し、読み取った内容(URL、テキストなど)を表示します。

[画像: QRコード読み取り画面]

QRコード読み取り画面

[画像: QRコード読み取りに成功した画面]

QRコード読み取りに成功した画面

メリット:

  • インストール不要ですぐに使える。
  • 無料で利用できるサービスが多い。
  • 画像ファイル、ウェブカメラの両方に対応していることが多い。

デメリット:

  • インターネット接続が必須。
  • サービスによっては広告が表示される。
  • 信頼性の低いサイトに画像やカメラアクセスを許可することにセキュリティ上の懸念がある場合も。利用するサイトは慎重に選びましょう。

2. 専用のMacアプリを利用する

Mac App Storeや開発元のウェブサイトから、QRコード読み取り用の専用アプリをインストールする方法です。無料アプリも有料アプリもあります。

探し方・使い方:

  1. Mac App Storeで「QRコードリーダー」「QR Scanner」などのキーワードで検索します。
  2. アプリの説明やレビューを参考に、目的に合ったアプリを選んでインストールします。
  3. アプリを起動し、指示に従ってQRコードを読み取ります。

※多くのアプリが、ファイルをドラッグ&ドロップしたり、スクリーンショット機能で画面の一部をキャプチャして読み取ったり、ウェブカメラを使ったりする機能を提供しているので目的にあったものを選択してください

App StoreのQRコードアプリ

メリット:

  • 一度インストールすれば、いつでも手軽に使える。
  • 読み取り履歴の保存、読み取り種類の豊富さなど、高機能なアプリもある。
  • アプリによってはオフラインでも利用可能。

デメリット:

  • アプリのインストールが必要。
  • 高機能なものは有料の場合がある。
  • アプリの品質や安全性は様々なので、レビューなどを確認する必要がある。

3. ウェブブラウザ拡張機能を利用する

Google ChromeやSafariなどのウェブブラウザに、QRコード読み取り機能を追加する拡張機能(アドオン)をインストールする方法です。ウェブページ上に表示されているQRコードを右クリックなどで簡単に読み取れるようになります。

探し方・使い方:

  1. お使いのブラウザ(Chromeウェブストア、Safari機能拡張ギャラリーなど)で「QR Code Reader」「QR Scanner」などで検索します。
  2. 評価などを参考に拡張機能を選び、ブラウザに追加します。
  3. ウェブページ上のQRコードを右クリックしたり、拡張機能のアイコンをクリックしたりして読み取ります。
Chromeウェブストアの画面

メリット:

  • ウェブブラウジング中に見つけたQRコードを素早く読み取れる。
  • 無料で利用できるものが多い。

デメリット:

  • ブラウザへのインストールが必要。
  • 拡張機能によっては、閲覧データなどへのアクセス許可が必要な場合があり、セキュリティに注意が必要。

どの方法がおすすめか?

それぞれ場合によって使い分けるのがおすすめです。

  • たまに使う程度、すぐに試したい: ⇒ 1. オンラインQRコードリーダー
  • 外部のアプリをインストールしたくない: ⇒ 1. オンラインQRコードリーダー
  • 頻繁に使う、高機能を求める、オフラインで使いたい: ⇒ 2. 専用のMacアプリ
  • ウェブサイト上のQRコードをよく読み取る: ⇒ 3. ウェブブラウザ拡張機対応する
  • 画像ファイルとしてQRコードがある: ⇒ 1, 2 のファイル読み込み機能

MacでQRコードが読み取れない場合は?

Macでオンラインツールやアプリを使ってもQRコードがうまく読み取れない場合、いくつかの原因が考えられます。以下の点を確認してみてください。

  • QRコード自体の問題
    • 汚れ・かすれ・破損: QRコード自体が汚れていたり、印刷がかすれていたり、一部が破損していると読み取れません。可能であれば汚れを拭き取るか、別のQRコードで試してください。
    • 小さすぎる・複雑すぎる: 表示されているQRコードが小さすぎる、またはデザインが非常に複雑な場合、特に解像度の低いウェブカメラでは認識しにくいことがあります。画面上のQRコードなら拡大表示する、印刷物ならカメラを近づける(ただしピントが合う範囲で)などを試しましょう。
    • 光の反射・影: QRコードに強い光が反射していたり、暗い影がかかっていたりすると認識できません。角度を変えたり、照明を調整したりしてみてください。
  • カメラ・画質の問題
    • ピントが合っていない: Macのウェブカメラや連携カメラでQRコードを写す際、ピントが合っているか確認しましょう。カメラからQRコードまでの距離を少し変えてみてください。(連携カメラでiPhoneを使っている場合は、iPhone側でピントを合わせる操作が有効です)
    • カメラレンズの汚れ: Macのウェブカメラのレンズ、または連携カメラとして使っているiPhone/iPadのレンズが汚れていると、読み取り精度が落ちます。柔らかい布で優しく拭いてみてください。
    • ウェブカメラの解像度: Macに内蔵されているウェブカメラは、モデルによっては解像度が高くない場合があります。特に小さいQRコードや、少し離れた場所にあるQRコードは認識しにくい可能性があります。可能であれば、連携カメラ機能でiPhoneを使うか、QRコードの画像ファイルを高画質で用意して読み込ませる方法を試しましょう。
    • 画像ファイルの画質: スクリーンショットや画像ファイルから読み取る場合、元の画像の画質が低い、または手ブレなどで不鮮明だと読み取れません。できるだけクリアな画像を用意してください。
  • Mac側の設定・ソフトウェアの問題
    • カメラへのアクセス許可: オンラインツール(ブラウザ経由)やMacアプリがカメラを使用する場合、macOSのセキュリティ設定でカメラへのアクセスが許可されているか確認が必要です。「システム設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「カメラ」を開き、利用したいアプリやブラウザにチェックが入っているか確認してください。
    • アプリや拡張機能の不具合: 利用しているアプリやブラウザ拡張機能に一時的な不具合が発生している可能性もあります。アプリやブラウザを再起動したり、アプリ/拡張機能が最新版か確認・アップデートしたりしてみてください。別のツールやアプリで試してみるのも有効です。
    • オンラインツールのサーバーの問題: 利用しているオンラインQRコードリーダーのウェブサイト自体に問題が発生している可能性もゼロではありません。時間を置いて再度試すか、別のオンラインツールを試してみてください。

これらの点を確認・対処しても読み取れない場合は、QRコード自体に問題があるか、使用しているツールとの相性が悪い可能性も考えられます。可能であれば、別の方法(他のツール、他のデバイスなど)で読み取りを試してみてください。

画像からQRコード読み取り / カメラを起動してQRコードを読み取る

参考記事: QRコードが読み取れない!原因と誰でもできる対処法を徹底解説

参考記事: iPhoneで画面上のQRコードを読み取る方法【写真・画像対応】

MacでQRコードを読み取る際のセキュリティに関する注意点

どの方法を使う場合でも、以下の点に注意しましょう。

  • 見慣れないQRコードは安易に読み取らない: 不審なウェブサイトへ誘導されたり、意図しない動作を引き起こしたりする可能性があります。
  • オンラインツールやアプリの信頼性: 提供元が不明なツールやアプリ、拡張機能の利用は慎重に行いましょう。個人情報やカメラへのアクセス許可を求める場合は特に注意が必要です。
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まとめ:MacでもQRコードは読み取れる!最適な方法を見つけよう

Macには標準のQRコードリーダーアプリはありませんが、オンラインツール、専用アプリ、ブラウザ拡張機能など、様々な方法でQRコードを読み取ることが可能です。

それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、ご自身の利用頻度や状況に合わせて最適な方法を選んでみてください。この記事が、MacでのQRコード読み取りのお役に立てれば幸いです。

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。

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