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QRコードが読み取れない原因は、大きく分けて「読み取る環境」「QRコード自体」「スマートフォン(読み取り端末)」の3つに分類できます。
QRコードを認識するには適切な光量が必要です。暗い場所ではカメラがコードを認識できず、逆に直射日光などが当たって明るすぎると、反射してしまい読み取れないことがあります。
対処法:
QRコードに対してカメラが近すぎたり、遠すぎたりすると、ピントが合わず読み取れません。
対処法:
QRコードに対して斜めからカメラを向けると、コードの形が歪んでしまい、正しく認識できません。
QRコードには歪みを検出するアライメントパターンという右下の四角があり、これにより斜めから読み取った場合でも精度良く読み取れます。しかし程度によってはアライメントパターンにも限界があります。
対処法:
QRコードの正面から、できるだけ平行になるようにカメラを構える。
QRコードの一部が汚れていたり、印刷面が擦れていたり、破れていたりすると、情報が欠損して読み取れません。
一定レベルの欠損であればQRコード自体の持つ誤り訂正機能によって補完されますが限界もあります。
独自に欠損位置を変える実験を行っていますが、たとえ誤り訂正機能の範囲内であったとしても角にある四角い「切り出しシンボル(ファインダーパターン)」が隠れてしまうと読み取りができないという実験結果が出ています。
対処法:
QRコードが小さすぎるとカメラが細部を認識できず、逆に大きすぎると画面内に全体が収まらず読み取れません。
対処法:
QRコードの黒い部分と白い部分の色の差(コントラスト)が低い、線がかすれている、にじんでいるなど、印刷品質が悪いと認識しづらくなります。デザイン性の高いQRコードも、色や形によっては読みにくい場合があります。
対処法:
例えばLINEの友達追加QRコードやイベントの入場用QRコードなど、有効期限が設定されている場合があります。また、リンク先のURLが変更・削除されている可能性もあります。
対処法:
スマートフォンのカメラレンズに指紋やホコリが付いていると、ピントが合わずぼやけた状態になり、QRコードを正確に読み取れません。これは意外と見落としがちな原因です。
対処法:
カメラがQRコードにうまくピントを合わせられない状態です。
対処法:
使用しているQRコード読み取り専用アプリや、カメラアプリに内蔵されている読み取り機能に一時的な不具合が発生している可能性があります。
対処法:
スマートフォンのOS(iOSやAndroid)が古いバージョンだと、カメラ機能やアプリの動作が不安定になることがあります。
iOS 11以降のiPhoneでは標準カメラでQRコード読み取り機能が搭載されていますが、それより前のOSでは標準カメラで読み取ることはできません。
Androidは機種によって異なりますが、標準カメラで読み取ることができる端末が多いです。Android 9以降の端末には標準搭載されているGoogleレンズでもQRコードが読み取れるようになっています。
対処法:
まれに、カメラの設定(解像度など)が影響している場合があります。また、QRコード読み取り機能がオフになっている可能性もあります(特にAndroidの一部機種)。
例えばWindows11標準のカメラアプリでも通常のカメラモードとQRコード読み取りモードが存在します。
Windows 11パソコンカメラでQRコードを読み取る方法
対処法:
上記の対処法をすべて試してもQRコードが読み取れない場合は、以下の可能性も考えられます。
QRコードが読み取れない原因は様々ですが、多くの場合、環境を整えたり、スマートフォンやQRコードの状態を確認したりすることで解決できます。
もしQRコードが読み取れずに困ったら、この記事で紹介した
というステップで、落ち着いて一つずつ試してみてください。
オンラインツールを利用すると読み取りができる場合があります。
この記事が、あなたのQRコードに関する問題を解決する一助となれば幸いです。
QR WORLD(QRワールド) 編集部