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QRコードが読み取れずにお困りの方へ。原因を詳しく探る前に、まず以下の5つの簡単な対処法を試してみてください。多くの場合、これで解決できます。
指紋や汚れでレンズが曇っていると、ピントが合わず読み取れません。柔らかい布で優しく拭いてみましょう。
QRコードに近づけすぎると、全体がカメラに収まらず認識できません。少し離れた位置から、ゆっくりピントが合う距離まで近づけてみてください。
斜めから撮ろうとすると、形が歪んでしまい読み取れません。QRコードの正面にスマホを構え、画面と並行になるように意識しましょう。
暗い場所ではカメラがQRコードを認識できません。明るい場所に移動するか、スマホのライト機能を使ってみましょう。ただし、光が反射しすぎないよう注意してください。
QRコードリーダーのアプリや、LINEなどのアプリ内カメラで読み取っている場合、一時的な不具合の可能性があります。一度アプリを完全に終了させ、再度立ち上げて試してみてください。
以下の標準機能が利用できます。
こちらの記事でそれぞれの読み取り方法を詳しく解説しています。
以下の標準機能が利用できます。
参考記事: Androidスマホ上のQRコードを読み取る方法
下記の無料のオンラインツールはスマホをご利用の方やパソコンをご利用の方でもご利用いただけます。
はじめに、端末や場合別にQRコードを読み取る方法を改めてご紹介しますのでまずは試してみてください。
QRコードが画面ではなく手元にある場合でiOS11(※iPhone8 2017年から標準搭載。iPhone5s以降でもアップデートをしていれば)以降であればiPhoneの標準カメラでQRコードを読み取ることができます。
標準カメラでうまくいかない場合、iPhoneのコントロールセンター内にもQRコード読み取り機能があります。コントロールセンターへの追加手順は以下の通りです。
もしQRコードが画像や写真としてiPhoneに保存されている場合にはiPhoneの写真アプリ内で読み取ることもできます。手順は以下の通りです。
SafariやGoogle Chromeで閲覧中のページにQRコードがある場合には以下の手順で読み取ることができます。
このように直接ウェブ上だけで読み取りすることが可能です。
参考記事: iPhoneで画面上のQRコードを読み取る方法【写真・画像対応】
Googleレンズでは手元にQRコードがある場合や、画像や写真データとしてQRコードが端末に保存されている場合にも対応しています。
様々なGoogle関連アプリや検索窓でも使用することができます。
手順:
[画像:Googleレンズ起動位置]
[画像:Googleレンズのカメラ画面でQRコードをかざし、URLが表示されている画面]
Android 13 より、クイック設定パネルに「QR コードのスキャン」が追加されており気軽にQRコードをスキャンできるようになっています。
こちらもカメラを起動しての読み取りと画像や写真データを選択しての読み取り両方に対応しています。
手順:
GoogleChromeで閲覧中のWebページ内のQRコードを読み取りたい場合は以下の方法で読み取ることが可能です。
Windows11では標準機能のカメラにQRコード読み取り機能が搭載されています。読み取り方法は、以下のとおりです。
URLであればそのままクリックしてブラウザでアクセスしたり、コピーすることができます。
Windows 10やそれ以前のWindowsやMacでも標準のカメラアプリにはQRコード読み取り機能がありません。しかしカメラさえあればオンラインツールでQRコードを読み取ることができます。
Windows 10/ Macなどパソコンの種類やスマホに関わらず利用できるサービスでおすすめがQR TOOLです。
QRTOOLは無料・アカウント登録不要でブラウザ上で使用できるオンラインツールで、利用方法は簡単で下記のリンクにアクセスしカメラの起動を許可するだけです。
PCカメラを起動してQRコードを検出する | QR TOOL
各端末の標準機能で読み取り機能がない場合はうまくいかなかった場合などにぜひお試しください。
ここまで場合や端末ごとのQRコードの読み取り方をご紹介してきましたが、ここからはQRコード読み取りがうまくいかない場合の原因や対策をご紹介します。
QRコードが読み取れない原因は、大きく分けて「読み取る環境」「QRコード自体」「スマートフォン(読み取り端末)」の3つに分類できます。
QRコードを認識するには適切な光量が必要です。暗い場所ではカメラがコードを認識できず、逆に直射日光などが当たって明るすぎると、反射してしまい読み取れないことがあります。
対処法:
QRコードに対してカメラが近すぎたり、遠すぎたりすると、ピントが合わず読み取れません。
対処法:
QRコードに対して斜めからカメラを向けると、コードの形が歪んでしまい、正しく認識できません。
QRコードには歪みを検出するアライメントパターンという右下の四角があり、これにより斜めから読み取った場合でも精度良く読み取れます。しかし程度によってはアライメントパターンにも限界があります。
対処法:
QRコードの正面から、できるだけ平行になるようにカメラを構える。
QRコードの一部が汚れていたり、印刷面が擦れていたり、破れていたりすると、情報が欠損して読み取れません。
一定レベルの欠損であればQRコード自体の持つ誤り訂正機能によって補完されますが限界もあります。
独自に欠損位置を変える実験を行っていますが、たとえ誤り訂正機能の範囲内であったとしても角にある四角い「切り出しシンボル(ファインダーパターン)」が隠れてしまうと読み取りができないという実験結果が出ています。
対処法:
QRコードが小さすぎるとカメラが細部を認識できず、逆に大きすぎると画面内に全体が収まらず読み取れません。
対処法:
QRコードの黒い部分と白い部分の色の差(コントラスト)が低い、線がかすれている、にじんでいるなど、印刷品質が悪いと認識しづらくなります。デザイン性の高いQRコードも、色や形によっては読みにくい場合があります。
対処法:
例えばLINEの友達追加QRコードやイベントの入場用QRコードなど、有効期限が設定されている場合があります。また、リンク先のURLが変更・削除されている可能性もあります。
対処法:
スマートフォンのカメラレンズに指紋やホコリが付いていると、ピントが合わずぼやけた状態になり、QRコードを正確に読み取れません。これは意外と見落としがちな原因です。
対処法:
カメラがQRコードにうまくピントを合わせられない状態です。
対処法:
使用しているQRコード読み取り専用アプリや、カメラアプリに内蔵されている読み取り機能に一時的な不具合が発生している可能性があります。
対処法:
スマートフォンのOS(iOSやAndroid)が古いバージョンだと、カメラ機能やアプリの動作が不安定になることがあります。
iOS 11以降のiPhoneでは標準カメラでQRコード読み取り機能が搭載されていますが、それより前のOSでは標準カメラで読み取ることはできません。
Androidは機種によって異なりますが、標準カメラで読み取ることができる端末が多いです。Android 9以降の端末には標準搭載されているGoogleレンズでもQRコードが読み取れるようになっています。
対処法:
まれに、カメラの設定(解像度など)が影響している場合があります。また、QRコード読み取り機能がオフになっている可能性もあります(特にAndroidの一部機種)。
例えばWindows11標準のカメラアプリでも通常のカメラモードとQRコード読み取りモードが存在します。
Windows 11パソコンカメラでQRコードを読み取る方法
対処法:
上記の対処法をすべて試してもQRコードが読み取れない場合は、以下の可能性も考えられます。
ご自身で作成したQRコードが「読み取れない」と言われないために、作成時には以下の点に注意しましょう。読みやすいQRコードは、ユーザーの満足度に直結します。
QRコードの周囲にある空白エリアは「マージン」と呼ばれる非常に重要な部分です。この余白が足りないと、周囲のデザインと一体化してしまい、正しく認識されません。最低でもQRコードの最小単位のドット4個分の余白を必ず確保してください。
物理的なサイズが小さすぎると、カメラのピントが合わず読み取れません。印刷して使う場合、最低でも1.5cm四方以上、推奨は2cm四方以上のサイズで作成しましょう。
QRコードを印刷する際の大きさは?読み取り推奨・最小サイズを解説
「白地に黒」が最も推奨される組み合わせです。背景に色や柄があったり、QRコードの色が薄かったりすると、カメラが認識できません。特に、QRコードの色は背景色より十分に暗い色に設定してください。
QRコードの色を変える方法・背景との関係・読み取り性能を解説
QRコードの中央にロゴなどを配置すると、デザイン性は上がりますが、コードの情報の一部が失われるため、読み取り精度が低下するリスクがあります。もしデザインを入れる場合は、QRコードの誤り訂正レベルを高いもの(Hなど)に設定し、必ず複数の端末で読み取りテストを行ってください。
Webサイトや印刷物に使う際は、JPEG形式よりも、拡大しても画質が劣化しにくいPNG形式やSVG形式でQRコードを書き出すことを推奨します。
参考記事: QRコードの用途別のおすすめ拡張子を解説
QRコードは、情報量が多くなるほどドットが細かくなり、読み取りが難しくなります。長いURLなどをQRコードにしたい場合は、短縮URLサービスを利用するか、可変QRコードを活用し、コードの複雑さを抑えることをお勧めします。
参考記事: 可変QRコードとは?印刷後もリンク先・URLを変更できる仕組みや作り方を解説
作成が完了したら、PCの画面上だけでなく、実際に利用する媒体(紙に印刷する、スマホ画面に表示するなど)で、複数のスマートフォン(iPhone/Android)を使って読み取りテストを行いましょう。
QRコードが読み取れない原因は様々ですが、多くの場合、環境を整えたり、スマートフォンやQRコードの状態を確認したりすることで解決できます。
もしQRコードが読み取れずに困ったら、この記事で紹介した
というステップで、落ち着いて一つずつ試してみてください。
オンラインツールを利用すると読み取りができる場合があります。
この記事が、あなたのQRコードに関する問題を解決する一助となれば幸いです。
QR WORLD(QRワールド) 編集部