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【図解】Googleマップを使用して地図のQRコードを作成する方法

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Googleマップを使った地図の共有は、現代の便利なツールの一つです。 さらに、QRコードを組み合わせることで、住所や集合場所を簡単に共有できるようになります。 本記事では、Googleマップを活用して地図のQRコードを作成する具体的な手順を分かりやすく解説します。 イベント案内や店舗集客、旅行の集合場所共有など、さまざまなシーンで役立つQRコードの作成方法を学びましょう!

GoogleマップのQRコードを作成する手順

Googleマップでは特定の場所やルートの情報を簡単にQRコードに変換できます。

この章では、地図リンクの取得からQRコードの生成までの具体的な手順を分かりやすく説明します。

1. Googleマップで場所のリンクを取得

Googleマップを開き左上の検索窓からQRコードを作成したい場所を検索してください。

検索窓位置

この例では「国会議事堂」と入力すると場所が表示されました。

場所が表示された画面

この画面の「共有」をクリックするとリンクが表示されますので「リンクをコピー」からURLをコピーしておいてください。

リンクが表示された画面

2. QRコードを作成

今回はブラウザで簡単にQRコードを作成できるQR TOOLを利用します。

QR TOOLは以下のような特徴があります。

  • 無料で商用利用可能・登録不要
  • 色やドットの形状など様々なカスタマイズに対応
  • 中央部分にロゴを入れることも可能
  • ブラウザで完結するのでセキュリティ面で安心
  • 日本の企業が運営

まずQR TOOLのQRコード作成画面を開いてください。

QRコード作成画面

先ほどコピーしたGoogleマップの場所を示したURLを「ここにテキストを入力」欄に入力するとQRコードが出力されます。

シンプルなQRコードで問題ない場合はダウンロードをクリックするとダウンロードが開始されます。

QRコードが生成された画面

以上でGoogleマップのQRコード化が完了しました。

想像以上に少ないステップでQRコード化できたかと思います。

GoogleマップのQRコードを作成するメリットとは?

QRコードを利用した地図共有は、シンプルで便利な方法として注目を集めています。

特にGoogleマップを活用した場合、特定の場所やルート情報を即座に共有できるため、ビジネスや個人の利用を問わず幅広い場面で活用できます。

ここでは、地図のQRコード作成のメリットについて詳しく解説します。

オフラインから簡単にスマホでアクセス

URLをそのまま文字列で共有すると長すぎて入力ミスが起きやすく、リンクを探す手間がかかります。

QRコードであれば、スマートフォンでスキャンするだけで地図情報にアクセスできるため、こうした手間をすべて解消できます。

特に最近のスマートフォンはほとんど標準のカメラでQRコードを検出することができるので誰でも便利に利用できるようになりました。

リーフレット・チラシ・名刺など様々な場面でオフラインとオンラインの地図を繋げるためにGoogleマップとQRコードは活用することができます。


QRコードを使うことで、単なる地図共有が実用的かつ魅力的なツールに変わります。

次章では、Googleマップを使った具体的なQRコード作成手順について詳しく解説します。

GoogleマップとQRコードでできること

Googleマップは、Googleが提供する無料の地図サービスです。

オンライン地図として、目的地へのルート案内や現在地の確認、周辺スポットの検索など、さまざまな機能を備えています。

スマートフォンやパソコンから利用でき、個人利用はもちろん、ビジネスやイベント案内にも広く活用されています。

主な特徴

  • ナビゲーション機能自動車、徒歩、自転車、公共交通機関など、さまざまな移動手段に対応したルート案内を提供。交通状況や所要時間もリアルタイムで確認できます。
  • ストリートビュー街並みを360度の視点で見ることができるストリートビューは、訪問前に現地の雰囲気や場所を確認するのに便利です。
  • 周辺施設の検索レストラン、カフェ、ホテル、病院、コンビニなど、特定の施設を検索してレビューや営業時間、写真を確認できます。
  • 地図の共有と保存Googleマップでは、指定した場所の地図やルートを共有する機能があり、友人や家族との情報共有に便利です。また、自分専用のマイマップを作成して保存することも可能です。

今回は地図の場所をURLで出力できる機能を使用します。

具体的な方法は次以降の章で解説します。

GoogleマップのQRコードの拡張子のおすすめは?

QRコードのデータを保存する際、どの拡張子で保存するべきか迷うことがあるかもしれません。

保存形式は利用目的に応じて適切なものを選ぶことで、視認性や利用効率を高めることができます。

この章では、QRコードデータを保存する際におすすめの拡張子とその特徴について解説します。

以下で紹介する全て前述のQR TOOLで対応しています。

一般的な拡張子一覧

  • PNG(Portable Network Graphics)
  • JPG/JPEG(Joint Photographic Experts Group)
  • SVG(Scalable Vector Graphics)
  • WebP

PNGの特徴

特徴:透明背景が可能で、高画質を維持したまま圧縮できる画像形式です。

おすすめの用途:印刷物やウェブページでの使用。特に背景色をカスタマイズしたい場合に最適です。透明な背景を維持することで、デザインの自由度が高まります。

メリット:画質が劣化しにくい。

デメリット:ファイルサイズがやや大きくなる場合がある。

JPG/JPEGの特徴

特徴:広く普及している圧縮画像形式。写真やフルカラー画像に適していますが、透明背景はサポートされていません。

おすすめの用途:ウェブページや軽量な画像が求められる環境。

メリット:ファイルサイズが小さく、ほぼすべてのデバイスで利用可能。

デメリット:圧縮により画質が劣化する可能性がある。

SVGの特徴

特徴:ベクター形式の画像データで、拡大しても画質が劣化しないのが特長です。コードベースで保存されるため、編集が容易です。

おすすめの用途:ウェブデザインやサイズ変更が多い場面。

メリット:スケーラビリティに優れ、細かい編集が可能。

デメリット:対応ソフトが限られる場合がある。

WebPの特徴

特徴:Googleが開発した次世代画像形式で、軽量ながら高画質を実現します。透過やアニメーションにも対応しているため、幅広い用途に適しています。

おすすめの用途:ウェブページでの使用。高速表示が求められる環境やモバイルフレンドリーなサイト運営に最適。

メリット:PNGやJPGに比べてファイルサイズを大幅に削減可能。ウェブでの表示速度を向上。

デメリット:一部の古いブラウザやソフトウェアでは対応していない場合がある。

用途に応じたおすすめの画像

利用シーンに応じて拡張子を選ぶことが重要です:

汎用性重視:PNG

透明背景や高画質が求められる場合に最適。

ファイルサイズ重視:JPG・WebP

軽量でデータ転送が容易。WEBの掲載にも最適

編集可能性重視:SVG

印刷物やデザイン変更やサイズ調整が必要な場合に最適。に最適。

QR TOOLでは?

デフォルトの設定はPNGになっています。

必要な場合は作成画面の「QRコードオプション」「ダウンロード画像タイプ」から選択可能です。

背景を透過したい場合はPNGになります。

ダウンロード画像タイプ選択画面

GoogleマップのQRコードのデザインを変更するには?

前述のQR TOOLではQRコード自体のデザインの変更も可能です。

QRコードの中央にロゴを入れる

QRコードの中央部分にロゴを入れることができます。

QRコード作成画面の「アイコンやロゴを追加」で端末に保存されている画像を選択するだけです。

ロゴを入れた画面

この機能はQRコードに元々備わっている誤り訂正機能のおかげで実現できています。

誤り訂正機能に関して深掘りした記事はこちらをご確認ください。

ドットや目の部分の形状を変える

QR TOOLではQRコードのドットや三つある目の部分の色や形状を変更することができます。

それぞれ「ドットスタイル」「角の四角(切り出しシンボル)」「切り出しシンボルの目の部分」から変更可能です。

変更した画像です。

変更した画像

背景をに色をつけたり透過させる

またQRコードの背景に色をつけたり透過させることも可能です。

「背景」から「一色」「透明」「グラデーション」を設定できます。

「透明」を選択した場合出力画像はPNGとなります。

QRコードの背景の透過に関してはこちらで解説しています。

下記の画像は背景を変えた例です。

背景を変えた例

GoogleマップのQRコードが活用できる場面

Googleマップで作成した地図のQRコードは、さまざまな場面で役立ちます。ただ地図情報を共有するだけでなく、ユニークな使い方を取り入れることで、より便利で効果的な活用が可能になります。ここでは、地図のQRコードを使った具体的な活用アイデアをご紹介します。

招待状やイベント案内に活用

結婚式やパーティーなどのイベントでは、ゲストに会場の場所をわかりやすく伝えることが重要です。従来の案内では地図を手書きしたり、詳細な住所を記載する必要がありましたが、QRコードを活用すれば以下の利点があります:

  • スキャンするだけで地図にアクセス:QRコードをスマートフォンで読み取るだけで、Googleマップが起動してルート案内がすぐに表示されます。
  • 印刷物のスペースを節約:詳細な地図を掲載する必要がなくなり、招待状のデザインを簡素化できます。

たとえば、招待状の隅に「会場案内はこちら」と記載し、QRコードを配置すれば、ゲストにスマートでわかりやすい情報を提供できます。

パーティーイラスト

チラシやポスターでの店舗集客

店舗の宣伝やイベント集客にも地図のQRコードは有効です。特に、新規顧客をターゲットにした場合、以下のようなメリットがあります:

  • 直接的な店舗への誘導:QRコードをスキャンすれば、そのままGoogleマップで店舗までの道順を確認できます。
  • チラシの視認性向上:店舗ロゴやキャンペーン情報と一緒にQRコードをデザインすることで、見た目の印象を向上させることができます。
印刷物へ

観光や地域案内に活用

観光地や宿泊施設の案内にもQRコードは役立ちます。以下は具体例です:

  • 観光案内パンフレットに掲載各観光スポットの説明文の横にQRコードを配置し、訪問者がすぐに場所を確認できるようにします。
  • 宿泊施設のチェックイン案内施設までの地図や駐車場案内をQRコードで提供することで、到着時のストレスを軽減できます。
観光で

ビジネスでの応用例

地図のQRコードは、ビジネス用途でも活用されています。たとえば、不動産業界では以下のような利用方法が考えられます:

  • 物件案内オープンハウスや内見会の広告にQRコードを配置し、簡単に物件の所在地を案内。
  • 名刺での活用営業担当者の名刺にオフィスの地図QRコードを印刷することで、顧客が訪問しやすくなります。
ビジネスの場面で

教育やコミュニティイベントでの活用

学校のイベントや地域コミュニティの活動でも役立ちます。たとえば:

  • 運動会や文化祭学校内の地図をQRコード化し、保護者がスムーズに教室や会場を見つけられるようにする。
  • 地域イベント地元のお祭りやフリーマーケットの案内をQRコードで提供し、訪問者の満足度を向上させる。
コミュニティイベントで

地図のQRコードは、単なる情報共有ツールにとどまらず、イベントやビジネスの成功を後押しする強力なアイテムになります。次章では、QRコード利用時の注意点やトラブル対策について解説します。

GoogleマップをQRコード化する際の注意点

GoogleマップのQRコードは便利ですが、実際に利用する際には注意が必要です。この章では、地図のQRコードを作成・利用する際に注意すべきポイントと、トラブルが起きた場合の対策を紹介します。

QRコードが読み取れない場合

QRコードをスキャンしても正しく動作しないケースがあります。その原因と対策を見てみましょう:

印刷品質の問題

印刷解像度が低いと、QRコードがぼやけて正しく読み取れないことがあります。対策として、高解像度の画像を使用し、十分なサイズで印刷しましょう。特に名刺やチラシの小さなスペースにQRコードを載せる場合は注意が必要です。

背景色やコントラスト

QRコードと背景色のコントラストが弱いと、スキャンが難しくなります。黒いQRコードに白い背景という基本的なデザインを守りつつ、デザイン性を加える場合は視認性を損なわないように注意してください。

デバイスの問題

スマートフォンのカメラが汚れていたり、光の反射が強い環境では読み取りに失敗することがあります。対策として、デバイスを清潔に保ち、適切な照明環境で使用しましょう。

QRコードの過剰なデザインは避ける

前述の通りQR TOOLでは様々なデザインのカスタマイズが可能ですが、過剰な変更は読み取り性の低下につながります。

こちらの記事でTikTokの公式のQRコードがiPhone標準カメラでは読み取れなかった事例を紹介しています。

デザインをカスタマイズする場合はポイントを押さえてください。

  • 真ん中のアイコンは約20%以内に抑える
  • 背景とコードのコントラストを確保する
  • コードの外側に余白を設ける

押さえるべきポイントを押さえていればQRコードはカスタマイズして問題ありません。

読み取りテストを実施する

また作成したQRコードは必ず読み取りのテストを行うようにしてください。

その際読み取りが想定される機器やアプリで行うことが重要です。

ブラウザ上でQRコードの内容確認を行いたい場合はQR TOOLのこちらの機能をご利用ください。

画像からQRコードを読み取りテスト

端末のカメラでQRコードを読み取りテスト

まとめ: QRコードでGoogleマップの魅力を最大化

Googleマップを利用して地図のQRコードを作成する方法を中心に、メリットや具体的な手順、活用アイデア、そして注意点について詳しく解説してきました。ここで、本記事の内容を簡単に振り返ります。

  • QRコードの利便性地図情報をQRコード化することで、簡単かつ正確に場所を共有できます。特に、イベント案内や店舗集客、観光案内など、多様な場面で活用可能です。
  • QRコード作成の手順Googleマップの共有リンクを取得し、無料のツールやアプリを使ってQRコードを生成します。作成したQRコードは、招待状やポスター、名刺などに印刷することで簡単に活用できます。
  • 注意点とトラブル対策印刷品質やリンク切れなどのトラブルを防ぐための対策をしっかり講じましょう。また、QRコードのデザインや読み取り性にも十分配慮することが重要です。

QRコードを活用すれば、地図の共有がスムーズになるだけでなく、利用者の利便性を大幅に向上させることができます。ぜひ本記事を参考に、Googleマップを使った地図のQRコード作成を試してみてください!

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。