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おしゃれなQRコードで差をつける【作成方法&活用術】

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街中やオンラインで、すっかりお馴染みになったQRコード。便利だけれど、あの白黒の四角い模様が「ちょっと無機質…」「デザインに合わない…」と感じたことはありませんか? 実は今、QRコードをデザインの一部として捉え、おしゃれにカスタマイズする動きが広がっています。 この記事では、「QRコード オシャレ」と検索しているあなたへ向けて、 なぜおしゃれなQRコードが注目されるのか? ・おしゃれなQRコードを作成する具体的な方法 ・おすすめの作成ツール・ジェネレーター ・すぐに使える活用アイデア事例 ・作成時に注意すべきポイント を徹底解説します。 この記事を読めば、あなたもブランドイメージ向上やエンゲージメントアップにつながる、魅力的なQRコードを作成できるようになります。

なぜ「おしゃれなQRコード」が良いのか? そのメリットとは

従来のQRコードでも機能は果たせますが、デザイン性を加えることで、以下のようなメリットが生まれます。

  1. ブランディング強化: ブランドカラーを使ったり、ロゴを中央に入れたりすることで、QRコード自体がブランドイメージを伝えるツールになります。名刺や商品パッケージに統一感を持たせることができます。
  2. クリック率・エンゲージメント向上: 見た目が魅力的でおしゃれなQRコードは、ユーザーの興味を引きつけ、「スキャンしてみたい」という気持ちを喚起します。結果として、アクセス数やエンゲージメントの向上が期待できます。
  3. 競合との差別化: 多くの企業や個人がまだ標準的なQRコードを使用している中で、デザイン性の高いQRコードは、それだけで他との違いを生み出し、記憶に残りやすくなります。
  4. デザイン性向上による世界観の統一: Webサイト、印刷物、商品など、全体のデザインテイストに合わせてQRコードをカスタマイズすることで、細部までこだわった世界観を演出できます。

【誰でもできる】おしゃれなQRコードを作成する5つの方法

難しそうに感じるかもしれませんが、いくつかのポイントを押さえれば、誰でもおしゃれなQRコードを作成できます。

  1. 色を変える
  2. ロゴや画像を中央に入れる
  3. ドット(セル)の形を変える
  4. フレームをつける
  5. 背景を工夫する(上級者向け)

以下それぞれについて解説します。

1. 色を変える

最も手軽な方法です。黒一色ではなく、ブランドカラーやテーマカラーに変更しましょう。背景色とのコントラストを十分に保つことが読み取り精度を維持するコツです。グラデーションを使うのも効果的です。

参考記事: QRコードの色を変える方法・背景との関係・読み取り性能を解説

本来QRコードは白い背景に黒いコードですが、現在多くの大手SNS(インスタグラム・TikTok・LINEなど)で発行することのできるQRコードは色がイメージカラーに変わっているもので、それほど一般化しています。

[画像: 各種SNSで出力できるQRコードの例]

各種SNSで出力できるQRコードの例

上記参考記事内でも独自の実験を行っていますが、現代のスマホにおいてはQRコードの色はかなり変えても問題ないことがわかっています。ただし黄色などを使用すると人間の目での視認性も落ちてしまうためバランスが重要です。

2. ロゴや画像を中央に入れる

QRコードの中央部分に、ブランドロゴやアイコン画像を配置する方法です。多くのQRコードジェネレーターが対応しています。

[画像: QRコードの中央部分にロゴを配置したイメージ]

QRコードの中央部分にロゴを配置したイメージ

ただし、ロゴが大きすぎると読み取りエラーの原因になるため、適切なサイズに調整しましょう(エラー訂正レベルの設定も重要です)。

QRコードの真ん中(中央)にロゴを入れる方法

※エラー訂正レベルとはQRコード自体が持つ格納しているデータの補完機能で一定範囲内の欠損や汚れであれば正しく読み取ることができるする機能のことです。

QRコードの誤り訂正機能とは?概要から活用方法まで徹底解説

3. ドット(セル)の形を変える

四角いドットを、丸みを帯びた形や、星形、ダイヤモンド形など、異なる形状に変更できるツールもあります。デザインに柔らかさや個性を加えられます。

QRコードのドットの形を変えたイメージ

4. フレームをつける

QRコードの周りにデザイン性のあるフレームを追加したり、「SCAN ME!」のような行動を促すテキストを入れたりする方法です。フレームの色やデザインも工夫できます。

フレームをつけたイメージ

5. 背景を工夫する(上級者向け)

QRコードを単体で配置するのではなく、イラストや写真の一部に溶け込ませるデザインも可能です。

[画像: QRコードの背景を透過した例]

QRコードの背景を透過した例

QRコードの背景を透過する方法、注意点や活用法を解説

ただし、背景が複雑すぎると読み取り精度が低下するため、十分なテストが必要です。

逆に避けるべきデザインは?

避けるべきデザインは下記のような点があります。

  • 色を多く使いすぎている
  • QRコードや情報が多すぎる
  • サイズが大きすぎる(または小さすぎる)
  • QRコード部分をぼやけさせない
  • QRコードが読み取りづらい

特に詰め込みすぎはスマートではありませんので以下のようなツールでQRコードをまとめるのもおすすめです。

複数のURLリンクはまとめる

複数の情報を一つのQRコードに集約するサービスを活用することで、名刺のスペースを有効に使い、情報の過剰提示を防ぐことができます。

SNSアカウント用QRコードもまとめる

複数のSNSアカウントがある場合も、一つのリンクでまとめる専用ツールを利用すると、デザインがシンプルになり、受け取る側も必要な情報にアクセスしやすくなります。

名刺を例に以下の記事で解説していますのでよろしければご参照ください。

名刺にQRコードはダサい?古い?デザインのポイントを解説

おしゃれなQRコード作成におすすめのツール・ジェネレーター

ここまで解説してきたQRコードのカスタマイズが実現できる作成ツールをいくつかご紹介します。

1. テンプレートからスタイル選択 | QR TOOL 

まずご紹介するのが日本製の無料オンラインツールの「QR TOOL」です。

QR TOOLスクリーンショット

特徴:

  • 無料・会員登録不要・商用利用可能なツールです
  • あらかじめドットや色のスタイルが準備されておりクリックして選択が可能です
  • テンプレートがイメージに合わない場合でもそれぞれの部位ごとに詳細に調整することができます
QR TOOLのデザインテンプレート

手軽にテンプレートを選ぶこともでき、詳細にカスタマイズもできることからQR TOOLがおすすめです。

作成したQRコードの読み取りテストも簡単に行うことができます。

無料QRコード読み取りツール

2. Adobe ExpressのQRコード作成ツール

2番目にご紹介するのが、PDFを開発したAdobeが開発しているQRコード作成ツールです。

AdobeのQRコード作成ツール

特徴:

  • 大手企業のAdobeが運営しているので安心
  • いくつかのテンプレートからスタイルを変更することが可能
  • 完成したQRコードをダウンロードするにはログインが必要

特にAdobe製品をお使いの方にはシームレスに使用できるのでおすすめです。

3. CanvaのQRコード作成ツール

次にご紹介するのがCanvaのQRコード作成ツールです。こちらのツールはCanva内で使用することができます。

CanvaのQRコード作成ツール

特徴:

  • Canva内のデザインですぐに使用できる
  • 背景・前景・余白が設定可能

QRコード部分のカスタマイズは背景・前景・余白のみでシンプルですが、周辺に必要な文字を入れたり、チラシや名刺など制作物のデザインそのものも作成することができるのがメリットです。

参考記事: 【チラシや名刺に】Canvaを使って簡単にQRコードを作成する方法

三つのツールの比較表

ツール
QR TOOL
Adobe
Canva
コード部分の色変更
背景の色変更
ドットの形状変更
×
背景透過
×
×
無料
アカウント登録
不要
必要
必要
中央アイコン埋め込み
×
×
スキャン(テスト機能)
×
×
誤り訂正レベル設定
×
×

【実践編】おしゃれなQRコード活用アイデア事例

おしゃれなQRコードは、様々な場面で活用できます。

  • 名刺・ショップカード: ロゴやブランドカラーを取り入れ、第一印象アップ。
  • 商品パッケージ: 商品のデザインに溶け込ませ、ブランドストーリーや使い方動画へ誘導。
  • ポスター・チラシ・広告: イベントやキャンペーンの雰囲気に合わせたデザインで、注目度を高める。
  • イベント招待状・チケット: 特別感を演出し、参加者の期待感を高める。
  • Webサイト・SNSプロフィール: オンライン上のブランドイメージと統一感を出す。
  • レストランのメニュー表: メニューのデザインに合わせて、注文システムやアレルギー情報へリンク。
  • アート作品・展示: 作品の世界観を壊さずに、作家情報や解説ページへ誘導。

[画像: QRコードを使用した名刺デザインの例]

QRコードを使用した名刺の例

ここだけは注意!おしゃれなQRコード作成時の重要ポイント

デザイン性を追求するあまり、QRコード本来の「読み取れる」という機能を損なっては意味がありません。以下の点に注意して作成しましょう。

  • 読み取りやすさの確保(最重要!): デザインを変更したら、必ず複数のスマートフォン、複数のQRコードリーダーアプリで読み取りテストを行ってください。特に、古い機種や性能の低いカメラでも読み取れるか確認しましょう。
  • 十分なコントラストの維持: ドット(データ部分)と背景色のコントラストは非常に重要です。淡い色同士の組み合わせや、複雑な背景は読み取りエラーの原因になります。基本は「濃い色のドット、薄い色の背景」です。
  • 適切なサイズと解像度: 印刷する場合、小さすぎると読み取れません。推奨される最小サイズを確認し、十分な解像度で書き出しましょう。
  • 中央ロゴのサイズ: ロゴを入れる場合、QRコード全体の面積の20%程度まで(エラー訂正レベルによる)に留めるのが一般的です。大きくしすぎないように注意しましょう。
  • 余白(クワイエットゾーン)の確保: QRコードの周囲には、読み取りに必要な余白が必要です。デザインによっては、この余白が侵食されないように注意が必要です。
  • 過度な装飾は避ける: あまりに複雑なデザインや、ドット形状の大幅な変更は、読み取り精度を下げる可能性があります。

QRコードのテストはこちらから

参考記事:

QRコードを印刷する際の大きさは?読み取り推奨・最小サイズを解説

QRコードに必要な余白のクワイエットゾーン(マージン)を解説!

まとめ:おしゃれなQRコードで、もっと伝わるコミュニケーションを

QRコードは、単なる情報への入り口ではなく、ブランドイメージやデザイン性を表現できるツールへと進化しています。

色を変えたり、ロゴを入れたり、形を工夫したりすることで、あなたのメッセージはより魅力的に伝わるはずです。

比較してみた結果、QRコード自体は専用ツールのQR TOOLが自由度が高い結果となりました。

AdobeやCanvaも素晴らしいツールなのでチラシや名刺など全体のデザイン制作に活用するのも良いかもしれません。

今回ご紹介した作成方法やツール、注意点を参考に、ぜひあなただけの「おしゃれなQRコード」を作成し、ビジネスや個人の活動に活かしてみてください。

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QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。

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