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残念ながら、Wordの標準機能だけで直接QRコードを作成する機能は限定的です。しかしいくつか方法があるので順にご紹介します。
それぞれの方法には特徴があるので用途に応じて選択してください。
それぞれ具体的な手順について、詳しく見ていきましょう。
Wordには「アドイン」と呼ばれる拡張機能を追加できます。
QRコード作成用のアドインを使えば、Word内で手軽にQRコードを作成・挿入できます。
ここでは、無料で利用できる人気のアドイン「QR4Office」を使った手順を紹介します。
Wordに開発タブがない場合は以下の手順で表示する設定をしてください。
メリット:
デメリット:
この方法はOfficeソフトに標準の機能の「Microsoft BarCode Control 16.0」が必要となります。Excel/Wordで共通で利用できる方法です。
Microsoft BarCode Controlのバージョン16.0が無い場合はこの方法は利用できません。Office2016以上で利用できる可能性が高いです。
方法1と同様に「開発」タブを利用しますので表示されていない場合は前述の方法で表示するようにしてください。
※画像はExcelですがWordでも同様の方法です。
インターネット上には、無料で利用できるQRコード作成サイトがたくさんあります。これらのサイトでQRコードを作成し、画像ファイルとしてダウンロードした後、Wordに挿入する方法です。
ここでは無料の日本のQRコード作成ツールの「QR TOOL」を使用した方法をご紹介します。
メリット:
ExcelやスプレッドシートでQRコード・バーコードを一括作成する方法
デメリット:
その他、複数リンクを一つのQRコードにまとめたり、QRコードの読み取りテストを行うこともできます。
「Wordファイルそのもの」を直接QRコードに埋め込むことはできません。なぜならQRコードはURLなど少量のデータを格納するための規格であるからです。
代わりに、Wordファイルをオンラインストレージ(OneDrive, Google Drive, Dropboxなど)にアップロードし、そのファイルへの共有リンクをQRコードにするのが現実的な方法です。
これにより、QRコードを読み取った人は、オンライン上のWordファイルにアクセスできるようになります。
下記の記事のPDFのQRコード化と同様の方法でQRコード化することができますのでよろしければ確認してみてください。
Wordで作成する書類にQRコードを配置すれば、読み手のアクションを強力に後押しできます。
WordでのQRコード利用について、よくいただくご質問をまとめました。
Q1. 貼り付けたQRコードの画像がぼやけて、印刷したら読み取れません。
A1. 外部ツールからQRコードをダウンロードする際は、できるだけ解像度の高い(サイズの大きい)画像を選び、Word上で縮小して使うと、画質の劣化を防げます。
また、QRコードの周囲には十分な余白(マージン)を確保してください。目安として、QRコードの一番外側の黒い四角形4つ分以上の余白があると、読み取り精度が安定します。
参考記事: QRコードを印刷する際の大きさは?読み取り推奨・最小サイズを解説
参考記事: QRコードに必要な余白のクワイエットゾーン(マージン)を解説!
Q2. QRコード作成後に、リンク先のURLを変更したくなりました。
A2. 一度作成した通常のQRコードのリンク先は変更できません。しかし可変QRコード(動的QRコード)作成サービスを利用すれば、QRコードの画像を差し替えることなく、後からリンク先だけを変更することが可能です。頻繁に更新する可能性がある情報を載せる場合は、可変QRコードの利用をご検討ください。
参考記事: 可変QRコードとは?印刷後もリンク先・URLを変更できる仕組みや作り方を解説
Q3. QRコードが正しいか確認する方法は?
A3. 作成したQRコードが正しい(意図した)内容になっているかは必ず確認するようにしてください。お持ちのスマートフォンで読み取りテストをすることもできますし、無料のオンラインツールで確認することもできます。
Word文書にQRコードを挿入するには、以下の方法が有効です。
また、Wordファイル自体を共有したい場合は、オンラインストレージの共有リンクをQRコードにするのがおすすめです。
目的に合わせて最適な方法を選び、Word文書をもっと便利に活用しましょう。ぜひ、この記事を参考にQRコードの作成・挿入を試してみてください。
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QR WORLD(QRワールド) 編集部