QR WORLD
QR WORLD

無料で動画をQRコード化する方法、保存先に使えるサービスもご紹介

カバー写真
動画コンテンツをQRコードで簡単に共有できたら便利ですよね。 しかし、動画ファイルそのものを直接QRコード化することは難しいため、一工夫が必要です。 本記事では、動画を手軽にQRコードで共有するための具体的な方法を詳しく解説します。 加えて、動画をオンライン上に保存するためのおすすめの無料から利用できる動画ホスティングサービスもご紹介し、各サービスの比較表もご用意しました。 「動画をQRコードでシェアしたいけれど、何から始めれば良いかわからない…」という方にも、具体的な手順をわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!

動画をQRコードでシェアするメリット

動画をQRコードでシェアする方法には、いくつかのメリットがあります:

  1. 簡単で便利:リンクをコピーして貼り付ける手間なく、QRコードをスキャンするだけで視聴できるため、シェアが非常に簡単です。
  2. 場所を選ばない:QRコードは紙媒体やデジタル画面、ポスターなどさまざまな場所で利用できるため、動画へのアクセスを促しやすくなります。
  3. 視聴者が増える可能性:QRコードを通じて視聴者が手軽にアクセスできるため、動画の再生回数が増える可能性があります。

次の章では、実際に動画を保存・シェアする際に便利なホスティングサービスをご紹介します。

そもそも動画はQRコード化できるのか?

QRコードに動画を保存することはできのか?

結論から言うと、動画ファイルそのものを直接QRコード化することはできません

なぜならQRコードは基本的にURLなどのテキストデータや短い情報の格納を目的としており、動画や画像のような大容量のファイルを直接含むことは難しいです。

動画自体ではなくリンクURLをQRコード化

ではどのようにして動画をQRコード化すると良いでしょうか?

方法としては、動画を一旦インターネット上にアップロードし、そのリンクURLをQRコードに変換するという方法が一般的です。

この方法を使えば、QRコードをスマホでスキャンするだけで、指定した動画ページへ簡単にアクセスできるようになります。

QRコード化できる動画のホスティングにおすすめのサービス6選

動画をQRコードで共有するために便利なホスティングサービスにはさまざまな選択肢があります。以下では、無料・有料を問わず利用しやすい人気のサービス6つを簡単にご紹介します。

1. YouTube

https://www.youtube.com/

YouTubeは、世界中で最も人気のある動画プラットフォームです。

無料で大容量の動画をアップロードでき、誰でも視聴可能に設定したり、限定公開にして限られたユーザーにだけアクセスを許可したりすることができます。

また、QRコードのリンク先としても相性が良く、スマホやPCなど、さまざまな端末からスムーズに再生できます。

YouTube上の動画をQRコード化する方法の解説はこちら

2. Google Drive

https://workspace.google.com/intl/ja/products/drive/

Google Driveは、Googleが提供するクラウドストレージサービスで、動画ファイルを含むさまざまなデータを保存できます。

15GBまで無料で利用でき、ファイル共有の設定も簡単に行えます。

特定の人だけに公開するための「リンク共有」や「アクセス制限」を利用すれば、プライバシーを保ちつつ動画をシェアすることができます。

3. Google フォト

https://www.google.com/photos/about/

Google Photosは、写真や動画をバックアップするためのクラウドサービスです。

Google Driveと同じく15GBまで無料で利用できます。

QRコードでアクセスするリンクを生成する際に便利で、ファミリー共有機能を使うと、親しい人とのシェアが容易になります。

4. iCloud

https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mh36832/mac

iCloudはAppleが提供するクラウドサービスで、iPhoneやMacユーザーにとって非常に便利です。

5GBまでは無料で利用でき、家族や友人に特定のリンクで動画を共有することが可能です。

iCloudに保存した動画をQRコードを通じてシェアすれば、Appleユーザー同士であれば再生がスムーズに行えます。

5. Cloudflare Stream

https://www.cloudflare.com/ja-jp/developer-platform/products/cloudflare-stream/

Cloudflare Streamは、ビジネス向けに最適化された動画ホスティングサービスで、高速かつ安定したストリーミング環境を提供します。

費用がかかりますが、ビジネス利用や高品質な動画再生を求める場合におすすめです。

動画の再生速度や品質が重要なプロジェクトでQRコードシェアを活用したい場合に役立ちます。

6. Vimeo

https://vimeo.com/

Vimeoは、特にクリエイティブ業界で人気のある動画プラットフォームです。高画質な動画のアップロードが可能で、詳細なプライバシー設定ができるため、クライアントや特定の視聴者だけに動画を共有するのに最適です。QRコードのリンク先としても多く利用されており、広告が表示されない点が特徴です。


以上のようなサービスをうまく活用すれば、動画を効果的にQRコードでシェアできるようになります。次に、これらのサービスを利用して実際にQRコード化する手順について詳しく解説していきます。

QRコード化できる動画ホスティングサービスの比較表

サービス
無料プラン
容量制限
プライバシー設定
広告の有無
QRコード化への適性
その他の特徴
YouTube
あり
無制限
公開 / 限定公開 / 非公開
あり
高い
世界最大の動画プラットフォームで、多機能
Google Drive
あり
15GB(無料プラン)
リンク共有 / アクセス制限
なし
高い
多用途のクラウドストレージ、ファイル共有が簡単
Google フォト
あり
15GB(無料プラン)
リンク共有 / ファミリー共有
なし
高い
写真・動画のバックアップに特化
iCloud
あり
5GB(無料プラン)
リンク共有 / アクセス制限
なし
中程度
Appleユーザー向け、家族共有機能も便利
Cloudflare Stream
なし
無制限(有料)
公開 / 特定範囲のみアクセス
なし
高い
高速・高品質の再生環境、ビジネス向け
Vimeo
あり
500MB/週(無料プラン)
公開 / 限定公開 / パスワード保護
なし
高い
高画質に対応、広告なし、クリエイティブ向け

基本的に公開する場合はYouTubeその他事情がある場合はその事情に合わせてサービスを選択することをお勧めします。

特に、プライバシーや広告の有無が気になる場合にはVimeoやGoogle Driveが有力候補になります。

動画をアップロードしてURLを取得、QRコード化する方法

この章ではそれぞれのサービスで動画をアップロードしてURLを取得する手順をご紹介します。

1. YouTube

  1. YouTubeにログインし、画面右上の「作成」ボタンから動画をアップロードします。(動画の処理にはしばらく時間がかかります)
  2. アップロードが完了したら、動画の視聴設定(公開、限定公開)を選択し、「保存」します。
  3. 動画の詳細画面から「共有」ボタンをクリックし、「リンクをコピー」を選択してURLを取得します。
動画作成ボタン

2. Google Drive

  1. Google Driveにアクセスし、画面左上の「+新規」ボタンをクリックして動画をアップロードします。
  2. アップロードした動画の設定から「共有」>「共有」>「リンクを取得」を選択します。
  3. 「リンクを知っている全員にアクセスを許可」を選び、リンクをコピーしてURLを取得します。アクセス制限を設けたい場合は、ここで特定の人にのみ共有する設定も可能です。
GoogleDrive上の動画設定
リンクを知っている全員へ変更

3. Googleフォト

  1. Googleフォトにログインし、右上の「アップロード」ボタンから動画をアップロードします。
  2. 動画を選択し、右上の「共有」アイコンをクリックして「リンクを作成」を選択します。
  3. 作成されたリンクをコピーしてURLを取得します。これでQRコードに適した動画URLが取得できます。
アップロードボタン位置
リンクを作成
リンクをコピー

4. iCloud

  1. iCloudにログインし、画面上の「写真」アイコンをクリックして写真ライブラリを開きます。
  2. 動画ファイルを選択し、画面下部の「共有」アイコン(矢印マーク)をクリックして「リンクをコピー」を選択します。
  3. このリンクをコピーすることで、QRコード作成に使用できるURLが取得できます。
iCloud写真を選択

5. Cloudflare Stream

  1. Cloudflare Streamのダッシュボードにログインし、「Add Video」から動画をアップロードします。
  2. アップロードが完了すると、各動画の詳細画面に表示される「Share」オプションからURLを取得します。
  3. URLをコピーし、QRコード作成用のリンクとして活用します。
Cloudflare Strram

6. Vimeo

  1. Vimeoにログインし、画面上の「New」「Upload」ボタンから動画をアップロードします。
  2. アップロード後、「動画の設定」から「プライバシー」設定で視聴制限(公開、パスワード保護など)を設定し、「保存」します。
  3. 動画の詳細ページで「共有」ボタンをクリックし、「リンクをコピー」からURLを取得します。
アップロード開始前画面
アップロード中の画面
プライバシー設定、リンクコピー

以上の手順で、各サービスから動画のURLを簡単に取得できます。次のステップでは、取得したURLをQRコードに変換していきましょう。

取得した動画URLをQRコード化

続いて前のステップで取得したURLをQRコード化する方法をご紹介します。

おすすめのサービスは?

動画URLのQRコード作成でおすすめはQR TOOLです。

画像の埋め込みや背景の透過、その他QRコードのデザインを詳細に設定でき動画を含めた一環したブランディングを構築することができます。

アカウント登録等は不要で無料で利用できます。

また各種SNSアイコンも準備されているので選択するだけでアイコン付きのQRコードを作成することができます。

QR TOOLアイコン付きQRコード作成

SNSアイコン付きQRコード作成

まとめ: 動画をQRコード化しよう

動画をQRコードで簡単に共有するには、まず動画をオンライン上のホスティングサービスにアップロードし、そのリンクをQRコードに変換する必要があります。

この記事では、YouTube、Google Drive、Google Photos、iCloud、Cloudflare Stream、Vimeoの6つのサービスをご紹介しました。

無料プランやプライバシー設定、広告の有無など、サービスごとの特徴を比較検討して自分に合ったホスティングサービスを選択してください。

QR WORLDロゴ

QR WORLD(QRワールド) 編集部

QRコード・バーコードの生成・読み取りシステムを開発してきた経験からお役立ち情報を発信しています。