目次
まず、動画QRコードの基本をおさえましょう。
多くの場合、動画QRコードは動画ファイルそのものをQRコードに埋め込んでいるわけではありません。動画ファイルは容量が非常に大きいため、QRコードの情報量には収まりきらないのです。
一般的には、YouTubeやVimeoなどの動画プラットフォーム、あるいは自社サーバーなどにアップロードされた動画のURL(Webアドレス)をQRコードに変換したものを指します。
ユーザーがQRコードを読み取ると、スマートフォンやタブレットがそのURLにアクセスし、Web上で動画が再生される仕組みです。
動画QRコードを活用することで、以下のようなメリットが期待できます。
QRコードを作成する前に、共有したい動画コンテンツを準備します。ただ動画を用意するだけでなく、QRコード経由で見られることを意識した工夫が重要です。
動画コンテンツを作成・利用する際には、権利関係に十分注意が必要です。
権利侵害はトラブルの原因となります。自社で制作するか、権利がクリアになっている素材を利用しましょう。不明な場合は専門家への相談も検討してください。
準備した動画は、Web上でアクセスできるようにアップロードする必要があります。主なプラットフォームとそれぞれの特徴を比較し、目的に合ったものを選びましょう。
準備した動画は、Web上でアクセスできるようにアップロードする必要があります。主なプラットフォームとそれぞれの特徴を比較し、目的に合ったものを選びましょう。
プラットフォームを決めたら動画をアップロードし、共有可能なURL(リンク)を取得してください。このURLがQRコードの元になります。
QRコード作成ツールは基本的に無料で十分な機能が提供されています。
ツールを選択する際のポイントをいくつかご紹介します。
QRコードは中央部分にロゴを入れたりドットの形状や色を変えたりすることができます。
特に動画用のQRコードでは読み取った結果が動画であることがわかりやすいように中央部分に再生ボタンのようなアイコンを入れるものおすすめです。
可変QRコードとは?印刷後もリンク先・URLを変更できる仕組みや作り方を解説
以上を踏まえてQRコード作成におすすめのツールはQR TOOLです。
日本の法人が運営しているオンラインツールでQRコードの豊富なカスタマイズや動的なQRコードにも対応しています。
利用方法:
以上の簡単な手順でQRコードを作成することができます。
せっかく作成したQRコードも、読み取れなければ意味がありません。以下の点に注意して、読み取りエラーを防ぎましょう。
動画QRコードを設置したら、その効果を測定し、改善に繋げていくことが重要です。効果測定には、大きく分けて「QRコード自体の読み取りデータ」と「動画プラットフォーム上の視聴データ」の2種類のアクセス解析を活用します。この両方を組み合わせることで、より深くユーザー行動を理解し、的確な改善策を打つことができます。
クルクル マネージャーのような作成・管理ツールを使用すると、QRコード自体がどれだけ読み取られたかに関する簡易なデータを取得できます。
これらの情報は、QRコードのデザイン、配置場所、配布方法などの効果を判断する上で非常に役立ちます。
QRコード経由でアクセスしたユーザーが、実際に動画をどのように視聴したかを知るためには、動画をアップロードしているプラットフォーム(YouTube, Vimeoなど)が提供するアクセス解析機能を利用します。
動画プラットフォームの解析で「トラフィックソース」を確認すると、どのような経路で動画にアクセスがあったかが分かります。QRコードからのアクセスを厳密に特定するのは難しい場合もありますが、「外部サイト」や「直接または不明」といった項目に含まれることが多いです。(※より正確に計測したい場合は、QRコードにUTMパラメータ付きのURLを設定するといった高度な方法もありますが、まずはプラットフォーム標準の解析を確認しましょう。)
参考記事: GoogleアナリティクスでQRコードからのアクセスを解析する方法
最も重要なのは、これら2種類のデータを組み合わせて分析することです。
動画QRコードは、オフラインとオンラインを繋ぎ、情報をより豊かに、そして効果的に伝えるための強力なツールです。
この記事で解説したポイントを押さえることで、誰でも簡単に動画QRコードを作成し、活用を始めることができます。
これらのステップを着実に実行し、動画QRコードをビジネスや情報発信に最大限活用していきましょう!
参考記事:
この章ではそれぞれのサービスで動画をアップロードしてURLを取得する手順をご紹介します。
QR WORLD(QRワールド) 編集部